ソニーの5軸手ブレ補正はビルの免震システムからアイディアを得たもの

SonyAlphaRumors で、フランスのサイトに掲載されたソニーのエンジニアのコメントが紹介されています。

Sony took inspiration from anti-seismic Japanese buildings to make the A7II 5 axis system!

  • Lesnumerqiues で、ソニーのエンジニアがソニーα7II の5軸手ブレ補正システムがどのように動作するのか話している。電子接点で接続されていないレンズは、5軸ではなく3軸の手ブレ補正になることが100%裏付けられた。
  • ソニーは、オリンパスE-M1の5軸手ブレ補正システムは、4倍大きなセンサー(フルサイズセンサー)には、パワーと精度が十分ではないとも説明している。

    オリンパスバージョンの手ブレ補正システムは、時間が経つにつれて弾力性が失われる機械的なスプリングを使用しているが、ソニーの手ブレ補正システムは、エネルギーの消費が少なく、オリンパスよりも静かな(オリンパスE-M1の手ブレ補正はとてもノイジーだ)圧電性の電磁石(※原文「コイルと電磁石」に訂正されています)を使用している。

    ソニーα7II には3つのピエゾモーター(※原文「3つのコイルと電磁石」に訂正されています)と、そして日本のビルの免震装置からアイディアを得たボールベアリングシステムが使用されている。

  • (※大元の記事より追加) 噂とは異なり、ソニーの5軸手ブレ補正は、オリンパスE-M5やE-M1のものとは無関係だ。ソニーとオリンパスの提携は医療分野に限られている。このため、α7II の手ブレ補正は完全に新しいものだ。

 

ソニーの5軸手ブレ補正システムは、オリンパスのものとは基本的な構造が異なっているようですね。ソニーの手ブレ補正システムは、ビルの免震システムからインスパイアされた構造ということなので、土台の上をボールベアリングを背後に取り付けられたセンサーが滑っていくようなイメージのようです。

なお、SARに貼ってある図は、手ブレ補正システムではなく、建築物の免震システムの模式図なのでご注意ください。

[追記] 原文の「圧電性の電磁石」「ピエゾモーター」の部分がいずれも「コイルと電磁石」に訂正されています。