キヤノンEF400mm F4 DO IS II USM は開放から画面の隅まで際立った解像力

ePHOTOzine に、キヤノンの回折光学素子を使用した超望遠レンズ「EF400mm F4 DO IS II USM」 のレビューが掲載されています。

Canon EF 400mm f/4 DO IS II USM Lens Review

  • このレンズは、デザインと造りで、キヤノンのハイエンド望遠レンズの全ての優れた特徴を身に付けている。重量は2.1kgでかなり重いが、テストに使用した5D Mark III とのバランスは良好で、手持ち撮影は快適だ。
  • AFはリングタイプUSMモーターで、AF速度は極めて速く、作動音はほとんどしない。
  • フォーカスリングは、適切は重さでスムーズに回転し、ピントの微調整も気持ちよく行える。フォーカシングはインナーフォーカスだ。
  • フィルターは後部に52mmのフィルターを差し込んで使用する。
  • 手ブレ補正は、注意深く撮影して、手持ち1/25秒で半数前後のシャープな画像を得ることができた。これは、おおまかに言って4段分の効果だ。
  • 解像力は絞り開放で、画面全域で際立った値(outstanding)だ。中央の解像力のピークはF5.6だが、全体の解像力は開放がピークで絞るに従って低下する。しかし、F11までは全域で素晴らしい解像力(excellent)を維持している。
  • 倍率色収差は、(最も大きな値になる)F22でちょうど1/2ピクセルで、極めてよく補正されており、大きなプリントや周辺部からのトリミングでも問題はないはずだ。
  • 周辺光量落ちは、開放で1.04EVでよく補正されている。F8まで絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲は0.23%の糸巻き型で、非常に穏やかだ。後処理による補正は不要なはずだ。
  • 逆光では、フードなしの場合でさえ、このレンズはフレアには極めて強く、光源を画面内に入れても高いコントラストが維持されている。
  • EF400mm F4 DO IS II USM は際立った解像力で、造りも素晴らしいクオリティだ。高価にもかかわらず、従来の400mmレンズを持ち歩くには大きく重すぎると感じている人は、このレンズに興味を持つだろう。比較的コンパクトなので、手持ち撮影はとても容易だ。高価なレンズだが、貯金する価値があるだろう。
  • 良い点: 開放からの際立った解像力、色収差が少ない、歪曲が小さい、比較的コンパクト、素晴らしい造り、効果的な手ブレ補正。
  • 悪い点: 多くの人の手に届かない価格。

 

結論では、このレンズは、コストパフォーマンス以外は全て満点のエディターズ・チョイス賞で、非常に高い評価となっています。解像力は、開放から中央はもちろん隅まで際立った値(outstanding)で、実に見事な性能ですね。

従来のDOレンズでは逆光耐性が問題でしたが、このレビューでは「フレアには極めて強い」と述べられているので、新世代のDOレンズでは、逆光耐性の問題はかなり改善されているようです。