ソニーFE90mm F2.8 Macro G OSS は並外れてシャープなレンズ

SLRGear に、ソニーのマクロレンズ「FE90mm F2.8 Macro G OSS」のレビューが掲載されています。

Sony FE 90mm f/2.8 Macro G OSS SEL90M28G (Tested)

  • 解像力はAPS-C機(NEX-7)では開放から極めてシャープだ。フルサイズ機(α7R)では、開放では隅にごくわずかな甘さが見られるが、F5.6に絞ると隅の解像力は改善する。F11からは回折の影響が見られる。
  • 倍率色収差は、APS-Cでもフルサイズでもほとんど見られない。NEX-7でもα7Rでも倍率色収差は自動補正される。
  • 周辺光量落ちは、APS-Cでは開放で1/4EVのごくわずかな値で、その他の絞り値では周辺光量落ちは見られない。フルサイズでは、周辺光量落ちは開放で3/4EVで、F4に絞ると劇的に改善し1/3EVをわずかに超える値になる。それ以上絞ると、周辺光量落ちは取るに足らない値になる。
  • 歪曲はAPS-Cでは基本的にゼロで、フルサイズでは隅で+0.2%のわずかなタル型の歪曲が見られるが、これは非常に小さな量で容易に補正できる。
  • AFはマクロレンズにもかかわらずとても速い。フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズの全長は変わらず、前玉も回転しない。フォーカスリミッター、フォーカスホールドボタンが用意されている。
  • 鏡筒は金属製で、頑丈で造りは良好だ。仕上げは実に素晴らしい。重さは600グラムあり、FEの他の単焦点よりも大きく重い。
  • フォーカスリングは向こう側に押すとAFモードになり、手前に引くとMFモードになる。MFモードではフォーカスリングは無限遠と最短で止まる。フォーカスリングの回転角は150度で大きい。
  • 手ブレ補正は、テストでは2.5段分前後の効果だった。
  • このレンズと直接比較できる唯一のレンズは(Aマウントの)100mm F2.8 Macroで、100mmマクロはとても良好な性能だが、90mm マクロほど素晴らしい性能ではない。90mmマクロは解像力と周辺光量落ちが明確に改善されている。
  • このレンズは高価かもしれないが、並外れてシャープなレンズで、いくつかの素晴らしい機能も搭載されている。間違いなく投資する価値のあるレンズだ。

 

このレンズは、以前にMobile01のサンプルでとても魅力的な描写を見せてくれましたが、スタジオ内のテストの数値もかなり優秀なようです。

解像力は、開放時の隅が若干甘いと評価されていますが、Blur Inexを見る限りでは、開放からほぼ全域で十分な解像力で、申し分無い性能という印象です。FE90mm F2.8このクラスのマクロとしては大きく重いレンズですが、その分、性能は優秀なようですね。