オリンパス8mm F1.8 Fisheye PRO は高解像力だが色収差が目立つ

ePHOTOzine に、オリンパスの大口径魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 8mm F1.8 Fisheye PRO」のレビューが掲載されています。

Olympus M. Zuiko Digital 8mm f/1.8 Fisheye PRO Review

  •  鏡筒のクオリティは非常に高く、しっかりとした感触だ。F1.8の明るさにもかかわらず、重さは315グラムで、このレンズは軽量コンパクトだ。
  • AFは速く正確だ。フォーカスリングは十分な重さがあり、ピントの微調整も快適に行うことができる。最短撮影距離はわずか12cm(最大撮影倍率は0.22倍)で、これは狭い場所での撮影に最高だ。
  • 解像力は中央は高いが、周辺部はそれほど高くなく、魚眼レンズとしては標準的だ。それでも、中央は開放から際立った解像力(outstanding)で、隅もF8からF11ではとても良好なレベル(very good)だ。
  • 倍率色収差は、魚眼レンズの典型で画面の隅でとても顕著だ。倍率色収差は隅で2.5ピクセルを記録しており、ハイコントラストの部分では目立つ。
  • 周辺光量落ちは開放で1.23EVで、良く補正されている。F4に絞ると見た目に均一になる。
  • このレンズはZEROコーティングが採用されており、太陽を画面内に入れた場合でさえ、フレア耐性は非常に高く、コントラストも良好に維持されている。
  • コストパフォーマンスに関しては、このレンズは大口径で他にはないスペックなので、他のレンズと価格(710ポンド前後)を比較するのは難しい。パナソニックの8mm Fisheyeは500ポンド近い価格だが、このレンズの明るさはF3.5だ。もし、F1.8の明るさが有用だと考えるなら、8mm F1.8のコストパフォーマンスは良好なはずだ。
  • オリンパスはF1.8の対角魚眼レンズという他に類の無いレンズを開発した。このレンズは、暗い状況で撮影できるだけでなく、解像力も際立っており、コンパクトで頑丈な造りだ。
  • 良い点: 他にはないF1.8の魚眼、軽量、際立ったシャープネス、高速なAF、寄れる、防塵防滴・耐低温、頑丈な造り。
  • 悪い点: 画面隅の色収差がとても大きい。

 

中央の解像力は開放から極めて高い値ですが、隅は開放付近は少々低い値(fairとpoorの中間)で、かなり絞りこまないと良好な解像力にならないのは若干気になるところです。隅の解像力に関しては、同じePHOTOzineのレビューを見る限りでは、パナソニック8mm F3.5の方が良好のようですね。

サンプルでは8mm F1.8は、周辺部の色収差が若干目立ちますが、シャープで切れ味がいいレンズという印象です。