富士フイルムX-T10 は操作性が良好でハイコストパフォーマンスなカメラ

Amateur Photographer に、富士フイルムX-T10のレビューが掲載されています。

Fujifilm X-T10 review

  • 巧妙に成形されたフロントグリップと、背面のサムグリップによって、X-T10は、このような小さなカメラとしては確実にホールディングすることができる。
  • 鏡筒の造りは、X-T1ほど頑丈ではないにしても、十分にしっかりとした感触だ。
  • ISO感度のダイヤルは搭載されていないが、ファンクションボタンに割り当てるか、Qメニューから設定に素早くアクセスすることができる。私はフロントダイヤルをISO感度に割り当てており、これは、個人的には、X-T1の使いにくい位置にあるISOダイヤルよりもずっと好みだ。
  • EVFはX-E2と同じ236万ドットで、明るくクリアで色再現が正確な素晴らしいファインダーだ。しかし、ファインダーの覗き窓の部分がとても小さく、隅まで見渡すには、目を正確な位置に合わせる必要がある。
  • X-T10は、新しい進化したAFシステム(X-T1にも新ファームで導入された)を採用している。AFは静物では、素早く静かで正確だ。AFは暗い場所でも良好に合焦し、AFイルミネーターが必要になることはめったに無い。しかし、AF速度は装着するレンズによるところも大きく、いくつかの大口径の単焦点レンズ(XF56mm F1.2Rのような)ではかなり遅くなる。
  • 動体追尾AFについては、十分なテストをする時間が無かったが、最初の印象はとても肯定的なものだった。
  • 1つ困ったことは、RAWではISO範囲が200-6400に制限されることで、拡張感度も使用できない。これは、暗所で撮影する際にとても影響があるので、他社のようにRAWで全ての感度を使えるようにして欲しい。
  • 解像力はISO100で3200l/phで、感度を上げてもわずかしか解像力は低下せず、ISO1600で2900l/ph、ISO6400でも2700l/phに達している。ISO51200では、解像力は2200l/phに低下する。
  • ダイナミックレンジは、ISO200で12.4EVで、感度を上げると単調にダイナミックレンジは下降するが、ISO3200でも8.2EVのとても立派な値だ。
  • ISO感度とノイズは、ISO100(JPEGのみの感度)はノイズフリーでディテールも良好だが、ハイライトが飛びやすい。ISO200(RAWで設定できる最低感度)は、素晴らしい画質が維持されており、ハイライトのディテールも(ISO100と比べて)より豊富だ。ノイズが影響しはじめるのはISO1600からで、これ以上の感度ではノイズの影響が大きくなるが、ISO6400でさえ、十分に許容範囲内の結果が得られる。ISO12800以上は厳しい結果だ。
  • 富士フイルムの「X-T1の縮小版(廉価版)を造る」という試みは、とても上手く成功していると言わなければならないだろう。X-T10にはX-T1よりも素晴らしい点もいくつかある(キーの感触が良いのでAFエリアの選択がしやすい、ISO感度の設定がずっと素早く容易にできるなど)。初値にもかかわらずX-T10のコストパフォーマンスは抜群で、ビギナーはもちろん、一眼レフからのダウンサイジングを考えている人にもX-T10はミラーレス機への素晴らしい入り口となるだろう。

 

X-T10は、X-T1から一部の機能を省略した小型軽量モデルというだけではなく、ボタンの押しやすさやISO感度の設定など、X-T1よりも使いやすい部分も結構あるようですね。あと、フラッシュの内蔵も、フラッシュの使用頻度の高い方にはポイントが高そうです。

注目のAFは、動体に関してはまだ検証不足のようですが、肯定的な評価となっているので、かなりの進化を期待できそうですね。