タムロンSP35mm F1.8 Di VC USD は画質は素晴らしいが価格が若干高め

ePHOTOzine に、タムロンの広角単焦点レンズ「SP35mm F1.8 Di VC USD」のレビューが掲載されています。

Tamron SP 35mm f/1.8 Di VC USD Lens Review

  • サイズはF1.8のレンズとしては少し大き目だが、重くはなく、テスト機のD600とのバランスは良好だ。このレンズは防塵防滴で、マウント周囲にゴムのシーリングが施されている。
  • AFモーターは静かなUSDで、AF速度はまずまず速く、フルタイムマニュアルフォーカスが可能。フォーカスリングは十分な重さがあり、とてもスムーズに回転するので、フォーカスの微調整は容易だ。フォーカシングでフィルター枠は回転しない。
  • 手ブレ補正は、1/5秒でおよそ半数のシャープな画像が得られた。これは大まかに言って3段分の効果だ。
  • 解像力は、中央は開放からとても良好な値(very good)だが、隅はそこそこ(fair)の値にしかならない。絞ると画面全域で改善し、中央はF4で素晴らしい値(excellent)に、隅はF5.6で良好な値(good)に達する。
  • 色収差は、どの絞り値でも周辺部で0.5ピクセルをわずかに超える値で、よく補正されている。色収差は低い差レベルで、大きなプリントや周辺部からのトリミングでもほとんど問題のないレベルだ。
  • 周辺光量落ちは開放で2.3EVで、大口径の広角レンズとしては標準的だ。F5.6以上に絞ると見た目に均一になる。
  • 歪曲は0.9%の穏やかなタル型で、ほとんどの状況下で目につかないレベルだ。
  • 逆光では、光源が画面内に入っている場合でさえ、フレアは抑えられており、コントラストも良好に維持されている。
  • このレンズは、現状では価格が若干高めだ。そうであっても、このレンズは防塵防滴や手ブレ補正などのプレミアムな機能が提供されており、このクラスのレンズでは興味深い選択肢となっている。画質は、中央は高解像力で素晴らしいものだ。高い金額を払う価値があるかどうは、レンズの用途によるだろう。
  • 良い点: 中央の素晴らしい解像力、良好な造り、効果的な手ぶれ補正システム、防塵防滴構造、歪曲が小さい、フレア耐性が高い、比較的軽量。
  • 悪い点: 同クラスのレンズと比べて発売時の価格が少々高い。

 

解像力は中央は優秀ですが、隅は開放付近では若干低目で、絞っても改善が遅いのは少し気になるところです。とは言え、サンプルを見る限りでは、遠景でも絞れば周辺部まで十分な解像力なので大きな問題はなさそうです。ボケは広角としてはかなり綺麗という印象で、また、このクラスでは群を抜いて寄れるのもポイントが高いですね。