ニコン「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」はズーム全域で開放から実用的な画質

ePHOTOzine に、ニコンの超望遠ズーム「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」のレビューが掲載されています。

Nikon AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR Review

  • このレンズは重いがかなりコンパクトで、必要なら長時間の手持ち撮影も可能だ。
  • ズームリングとフォーカスリングは、どちらもスムーズに回転する。ズームロックスイッチが用意されているが、この機能は広角端でしか使用できない。
  • 最短撮影距離は2.2mで、このタイプのレンズとしてはまずまず寄れる。フォーカシングはインナーフォーカスなので、フォーカシングでフィルター枠は回転せず全長も変わらない。ズーミングでは、望遠側でレンズが伸びるが、それでもバランスは良好だ。
  • このレンズはシャキっとした描写で、色乗りがよく、フレアも見られない。望遠側にズームすると徐々に性能が低下するが、ズーム全域で開放から実用になる性能だ。
  • ズーム全域で解像力が最も高くなるのはF8~F16で、このとき、画面全域で素晴らしい値(excellent)に近いとても良好な値(very good)になる。開放付近では、解像力は低下するが、それでもなお、とても良好な性能だ。画面内での、画質の均一性はとても素晴らしい。
  • 歪曲は200mmで0.439%、300mmで0.559%、400mmで0.657%、500mmで0.574%の弱い糸巻き型で、大部分の被写体で全く問題はないはずだ。色収差も非常に少ない。
  • ボケは非常にスムーズで、実に素晴らしいものだ。9枚羽根の絞りもボケの美しさに貢献しており、玉ボケは円形で魅力的だ。
  • 価格は約1179ポンドで、80-400mm f/4.5-5.6G VR の1799ポンドと比べると、非常に安価。
  • このレンズは非常に説得力のある製品だ。とてもコンパクトなので長時間の手持ち撮影も可能で、野生動物やスポーツ写真家に理想的なレンズだ。このサイズのレンズは50mmや100mmの焦点距離で使うには不便なので、200mmスタートはとても理に適っていると思う。テスト結果もとても良好で、このレンズは花やポートレート、ファッションなどの撮影にも使用できるだろう。汎用性に富む、高性能なレンズだ。
  • 良い点: 造りの品質、手持ち撮影が可能、素晴らしい画質の均一性、素晴らしいエルゴノミクス、F5.6一定の明るさ。
  • 悪い点: 重さ。

 

このレンズは、カメラメーカー純正の超望遠ズームとしては安価なレンズですが、解像力はズーム全域で優秀で、開放から十分な性能が出ているようです。望遠端でも周辺部の解像力が全く落ち込まず、中央とほとんど同じ解像力を維持しているのは素晴らしいですね。また、サンプルを見る限りでは、ボケもズームとしては非常に綺麗という印象です。