DxOMarkにタムロンSP35mm F1.8 VCのスコアが掲載

DxOMark に、タムロンの単焦点広角レンズ「SP35mm F1.8 Di VC USD(Model F012)」のスコアとレビューが掲載されています。

Tamron SP 35mm F1.8 Di VC USD Nikon mount: Shooting for the top 

 テスト機はD810   Tamron
 35mm F1.8
 Sigma
 35mm F1.4 
 Nikon
 35mm f/1.8G 
 Zeiss
 35mm F2 
DxOMarkスコア 41 42 36 35
解像力 28P-Mpix 30P-Mpix 27P-Mpix 23P-Mpix
透過 2.1T 1.6T 2T 2.3T
歪曲 0.2% 0.3% 0.4% 0.4%
周辺光量落ち -1.4EV -1.8EV -1.7EV -1.7EV
色収差 4μm 6μm 14μm 13μm

  • D810でDxOMarkのスコアは41、ピークの解像力は28P-Mpixで、タムロン35mm F1.8 は際立った性能だ。解像力は開放でさえ非常に高く、像面の湾曲はわずかで、隅までシャープだ。絞ると、周辺部の改善が主で中央の改善はわずかだが、画面全体の均一性はとても高い。
  • 歪曲は非常に小さく、周辺光量落ちは標準的だ。色収差の補正は際立っている。唯一、若干良くないのは0.4EVの低下が見られる透過の値だ。
  • シグマ35mm F1.4 Artと比べてタムロンは同等の性能だが、開放からF4までは解像力(少なくとも中間部から隅までの)でリードしている。シグマはピークの解像力は若干高いが、均一性ではタムロンに及ばない。
  • ニコン35mm f/1.8G は、いくらか像面湾曲が見られ色収差も大きく、開放では周辺部でタムロンに後れを取っている。絞ると、ニコンは良好な性能で、解像力もタムロンと同等になるが、色収差によっていくらか性能が損なわれている。
  • タムロン35mm F1.4 は解像力の点ではシグマ35mm F1.4に近く、開放付近の均一性や歪曲の少なさではシグマに優っている。タムロンはニコン35mm f/1.8 をしのいでおり、特に色収差の補正で優っている。タムロンは手ブレ補正機能もあり、魅力的な選択肢に思える。

 

タムロンの35mm f/1.8は、各所のサンプルを見る限りでは、あまりカリカリした描写ではなく、ボケが綺麗なので、味や雰囲気を重視したレンズなのかと思っていましたが、DxOMarkのテストでは、解像力が高く、数値的にも非常に優秀なレンズという評価になっているようです。特に倍率色収差の補正はすごいですね。