シグマの山木社長のインタビューが掲載

Mobile01に、シグマの山木和人社長のインタビューが掲載されています。

An Insight Interview With Sigma CEO (via Mirrorless Rumors

  • 企業の哲学について:
    シグマは非上場企業で家族経営の企業だ。したがって、我々は売り上げや利益を最大化する必要はない。上場企業は、株価を高く維持するためにそれをしなければならないが、我々の場合は目標は、事業を継続し従業員を守ることだ。そのため急激な成長は追求していない。我々は日本国内に留まり、ここで何ができるのか探求すると決断している。そしてこれは、我々のメインの事業をボリュームゾーンから中級~ハイエンド製品に移行した理由の一つだ。
  • 数量に関して言えばベスト3は次のレンズ:
    1. 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS
    2. 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
    3. 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
  • しかし、金額ベースでは上記とは全く異なっている:
    1. 150-600mm F5-6.3 Contemporary/Sports
    2. 35mm F1.4 Art
    3. 50mm F1.4 Art
  • DPシリーズのカメラの売れ行き:
    dp0は予想よりも売れているのでハッピーだ! dp2が他の機種よりもずっと売れており、他の3機種よりも50%以上も上回っている。
  • Mobile01の読者がシグマのFEレンズを望んでいる:
    山木氏は、他の国々からもそのような要望があることを認識しており、「すべての可能性がある」と付け加えている。
  • Foveonについて:
    製品の差別化には、センサーとレンズが最も重要だ。他のものは他社と共用できる。写真産業では、良いセンサーとレンズを開発する技術のある企業が生き残るのではないだろうか。これが、Foveonを買収した理由だ。
  • なぜFoveonの中判カメラを造らないのか:
    中判カメラは、個人的には興味があるが、これまでのところ開発はしていない。中判を開発するには、センサーとカメラボディ、交換レンズなどを初めから開発する必要がある。残念ながら、中判のマーケットはシグマにとってさえ、とても小さいように見える。したがって、我々は中判の市場には参入しない。

 

シグマはメインの製品を、廉価なレンズから高性能で高付加価値のレンズにシフトしたようですが、レンズの売り上げを見る限りでは、このシグマの戦略は成功しているようですね。今後もシグマからは、ArtシリーズやSportsシリーズの高性能なレンズ群の登場が期待できそうです。

また、Foveonセンサー搭載機に関しては、中判カメラはともかくとして、差し当たってQuattroセンサー採用の一眼レフ(SD1後継機)の登場に期待したいとことろです。

[追記] 見出し部分をMRから引用していましたが、一部、大元の記事からの訳に差し替えました。