ソニーFE85mm F1.4 GM は開放から極めてシャープなレンズ

SonyAlphaRumors に、ソニーの中望遠単焦点レンズ「FE85mm F1.4 GM」のレビューが掲載されています。

Full 85mm f/1.4 GM lens review by German Photographer Enrico Heller

  • 以下は、ドイツの写真家Enrico Heller氏によって投稿された真新しい85mm F1.4GM のレビューだ。
  • 85mm F1.4GM は、他の多くの85mm F1.4 と同様に非常に重くかさばるレンズで、造りは非常にしっかりしている。
  • フォーカスリングは金属同士がこすれ合っているような、引っかくような音がしたが、500枚撮影後には、この音はしなくなった。
  • AFはそれほど速くはないが、ポートレートには十分な速さで、非常に正確だ。カメラのファームウェアをアップデートしないと、AFは非常にうるさく、コンティニュアスAFは実用にならないので、アップデートがとても重要だ。
  • 解像力は中央は実に良好で、F1.4でさえカミソリのようにシャープだ。FE85mm F1.4GM はFE90mm F2.8 Macroと比べて、どの絞り値でも若干良好だ。
  • 周辺部の解像力は、F1.4でもシャキっとしていてクリアだ。FE90mm Macro は全ての絞り値で85mm F1.4GMに負けている。隅の解像力も、開放から極めてシャープで、これは本当に驚くような結果だ。このレンズは画面全域で90mm Macroよりもシャープだ。 ソニーはとてもよい仕事をしている。
  • 猫の写真の実写では、85mm F1.4GMも90mm Macroもどちらもシャープで大きなプリントでも違いは分からないと思うが、85mm F1.4の方がわずかに90mm Macroよりもシャープだ。無限遠の風景での比較では、85mm F1.4GMの方がよりディテールが豊富で、発色も力強い。
  • 周辺光量落ちは、自動補正を切るとF1.4では目立つが、F2.8まで絞ればほとんど解消する。
  • 歪曲は、自動補正を切るとわずかに見られるが、非常に小さいので、実写では自動補正を切っていても目につかないだろう。歪曲は、私の所有しているBaris1.8/85では、弱点の1つだった。
  • フレアと色収差は短いテストの間では、目に付かなかった。
  • この短いテストでは最終的な結論は出せないが、このレンズの光学性能の良さにはとても感心した。現時点ではこのレンズに欠点は見当たらない。大きさと重さは、予想されていたものだ。もし、何かを改善するとしたらAFスピードだが、現状でも仕事に使うには十分な速さで問題はない。

 

85mm F1.4 はボケ味を重視した大口径レンズにもかかわらず、開放から非常にシャープで、解像力で90mm F2.8マクロに優っているのはすごいですね。このレンズは、解像力チャートを撮影している近距離だけでなく、無限遠でも非常にシャープなようなので、ポートレートから風景の切り取りまで幅広い用途で活躍しそうです。