DxOMarkにシグマ30mm F1.4 DC DNのスコアが掲載

DxOMark に、シグマ30mm F1.4 DC DN Contemporaryのm4/3版のスコアとレビューが掲載されています。

Sigma 30mm f/1.4 DC DN C lens review 

 テスト機はE-M1   Sigma 30mm F1.4   Panasonic 25mm F1.4 
DxOMarkスコア 24 24
解像力 10P-Mpix 11P-Mpix
透過 1.7T 1.7T
歪曲 0.8% 1.6%
周辺光量落ち -0.9EV -1.2EV
色収差 5μm 14μm

  • 透過の1.7Tは素晴らしく、周辺光量落ちと色収差も良好な結果だ。周辺光量落ちは開放で0.9EVで、F1.8に絞ると良好になり、F2以上では完全に解消する。色収差は絞り値にかかわらず問題は無い。歪曲は0.8%の小さい値で、あまり心配は無いが、完全にまっすぐにしたいなら、後処理による補正が必要だ。
  • 解像力は、絞っても隅々まで均一でシャープにはならず、解像力に関してはそれほど優秀ではない。解像力のピークはF2.8で、このとき画面の大部分で70%の高い鮮鋭度だが、隅では60%前後の鮮鋭度に低下する。開放では中央は60%の鮮鋭度だが、周辺部は55%前後に低下し、全体的に甘い。
  • パナソニック25mm F1.4との比較では、シグマが多くのカテゴリで同等かそれ以上のスコアで、歪曲と周辺光量落ち色収差でシグマが優っているが、解像力だけはパナソニックが優っている。
  • パナソニックとシグマは、解像力ではそれぞれ強い部分と弱い部分があり、全体のスコアは近いものになっている。パナソニックは、開放では中央はシグマよりも若干シャープだが、隅は甘く均一性ではシグマの方が良好だ。F2.8からF8ではパナソニックが明らかに良好になる。
  • シグマ30mm F1.4 はズバ抜けた解像力ではないが、透過や周辺光量落ち、色収差は良好な結果だ。パナソニック25mm F1.4 は絞ったときの解像力はシグマよりも高いが、その他の項目はシグマが良く、また価格がシグマの2倍もするので、コストパフォーマンスはシグマの方が優秀だ。

 

シグマ30mm F1.4 DC DN は、DxOのテストでは解像力はそれほど際立った結果ではないようですが、それ以外の項目ではパナソニック25mm F1.4よりも優秀で、総合スコアでは同点になっているので、価格を考えると良好な結果と言ってもよさそうです。