DxOMarkにEOS-1D X Mark II のセンサースコアが掲載

DxOMark に、キヤノンEOS-1D X Mark II のセンサースコアとレビューが掲載されています。

Canon EOS-1D X Mark II sensor review   

 

 1D X MkII      1D X      5D MkIII    5Ds R        6D     
Overall Score
(RAWによる
センサーの総合点)
88 82 81 86 82
Color Depth
(色の再現域と分離)
24.1 23.8 24.0 24.6 23.8
Dynamic Range
(ダイナミックレンジ)
13.5 11.8 11.7 12.4 12.1
Low-Light ISO
(DxOの基準で許容できる
最高のISO感度)
3207 2786 2293 2308 2340

  • 新開発のセンサーは88のスコアを達成しており、キヤノンのセンサーでは最高の性能だ。
  • このセンサーは、カラーノイズが改善しているが、より重要なことは、ISO100からISO3200までのダイナミックレンジが拡大されていることだ。13.5EVのダイナミックレンジは、キヤノンのセンサーではベストだ。
  • 旧型の1D X と比較すると新型は色再現とノイズが少し改善し、ダイナミックレンジが大幅に改善(ISO100で1.7EV、ISO800で0.8EV)している。
  • 高感度性能もいくらか改善しており、1D Xに対して0.25EV前後のアドバンテージがある。ニコンD5とソニーα7 II と比較すると0.5EV近く上回っている。
  • 1D X Mark II のセンサーは際立った性能で、低感度のダイナミックレンジでニコンD5をしのぐだけでなくソニーα7 II のセンサーにもそれほど遅れを取っていない。キヤノンのセンサーはどの感度でもダイナミックレンジが広く、ISO800以上ではダイナミックレンジでソニーをしのいでいるが、ISO6400以上では高感度に強いD5には若干後れを取っている。

 

1D X Mark II のセンサーはダイナミックレンジが大幅に改善しており、低感度だけでなく高感度でもかなりの改善が見られるのは素晴らしいですね(詳細はスコアの数値ではわかりにくいと思いますので、元記事の折れ線グラフを参照して見てください)。

また、高感度ノイズもトップクラスの性能で、総合的にかなり優秀なセンサーと言ってよさそうです。1D X Mark II でこれだけの改善が見られると、5D Mark IVや6D Mark II のセンサーにも大いに期待できそうです。