DxOMarkにソニーFE24-70mm F2.8 GM のスコアが掲載

DxOMarkに、ソニーのG Masterシリーズの標準ズーム「FE24-70mm F2.8 GM」のスコアとレビューが掲載されています。

Sony FE 24-70mm F2.8 GM review

    FE24-70F2.8   FE24-70F4   FE28-70F3.5-5.6   Nikon24-70F2.8E 
DxOMarkスコア 29 25 22 28
解像力 17P-Mpix 15P-Mpix 16P-Mpix 19P-Mpix
透過 2.8T 4.4T 4.9T 3.1T
歪曲 0.7% 1% 0.8% 0.6%
周辺光量落ち -1.6EV -1.7EV -1.5EV -1.5EV
色収差 10μm 9μm 10μm 30μm

  • FE24-70mm F2.8GM は、α7Rのテストで素晴らしい結果を残している(α7R II は、まだテストに採用していない)。解像力は24-50mm域では開放からとても良好だが、望遠端はそれほど良くない。幸いなことに、絞ると解像力は顕著に改善し、とりわけ周辺部での改善が大きいが、非点収差は完全には解消しない。このレンズはズーム全域で非点収差が見られるが、特に70mm開放ではこれが目立つ。
  • 歪曲は予想よりも大きい。24mmでは歪曲は平均的だが、望遠側では比較的大きな糸巻き型で、特に50mm前後で大きくなる。
  • 透過は素晴らしい値で、そして更に素晴らしいことに、ズーム全域で透過率の変化が少ない。周辺光量落ちの値も素晴らしく、特に70mmでは周辺光量落ちが少ない。全てのカテゴリで最も素晴らしかったのは、倍率色収差が非常に少ないことだ。
  • テスト結果は高い期待に沿うものだった。このレンズは、ソニーのズームではベストの性能だ。

 

FE24-70mm F2.8 GM は、解像力のスコアはズバ抜けて高いわけではありませんが、透過や色収差が非常に優秀で、全体としては高い評価になっているようです。ソニー製の他の標準ズームと比較すると、廉価な28-70mm F3.5-5.6より優れているのはもちろんですが、ツァイスのFE24-70mm F4とくらべても頭一つ抜けているようです。

なお、上記のニコンの24-70mm F2.8E VRのデータはテスト機がD810で異なるため、厳密に比較できないので、参考程度に見ておいた方がいいと思います(元記事にあるキヤノンEF24-70mm F2.8L IIのデータは50MP機によるもので比較できないので割愛しました)。