キヤノンEF-M28mm F3.5 マクロ IS STMは画質は良好だが焦点距離が短すぎる

Photography Blog に、EOS M用のLED内蔵のマクロレンズ「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」のレビューが掲載されています。

Canon EF-M 28mm f/3.5 Macro IS STM Review

  • このレンズの全長は45.5mm、重さはわずか130グラムで、キヤノンのマクロとしては最も小さいレンズだ。
  • 比較的安価で軽量のレンズにもかかわらず、鏡筒の造りは良好で、しっかりとした感触だが、マウントがプラスチックなのは残念だ。
  • フォーカスリングは幅が狭く、滑り止め部分も非常に小さい。フォーカスリングは最短と無限遠で止まらないので、無限遠にピントを合わせるのは面倒だ。フィルター枠はフォーカシングで回転しない。
  • このレンズは沈胴式で、使用時には1.8cmほど繰り出し、スーパーマクロモードでは更に大きく繰り出す。
  • AFは速く、約0.25秒で被写体にロックする。AFは、明るい場合でも暗い場合でも、それほど迷うことはなかった。AFの作動音はほとんどしないので、動画撮影に向いている。
  • 歪曲は驚くほど少ない。色収差はそれほど目立たないが、周辺光量落ちは、開放では顕著だ。
  • 解像力は中央は開放からF11までは高いが、F16とF22では回折の影響が見られる。隅はF5.6からF11で最もシャープになるが、中央ほどシャープではない。
  • EF-M28mm F3.5は、傑出した1.2倍の最大撮影倍率と革新的な内蔵LEDライトを搭載した、とても使えるマクロレンズだ。鏡筒も造りも十分に良好で、AFも静かで速い。画質はとても良好で、中央も隅も満足のいく解像力だが、換算45mmの焦点距離は、被写体によっては短すぎるかもしれない。

 

EF-M28mm F3.5はスーマーマクロモードやLED内蔵など、他には無い非常に面白いマクロレンズに仕上がっているという印象です。画質も価格を考慮すれば十分以上と言ってよさそうですね。

ただ、焦点距離が換算45mmだと、高倍率の撮影時にワーキングディスタンスがほとんど取れないので、近接撮影時の使い勝手から考えるともう少し焦点距離が長い方がよかったかもしれません。