DxOMarrkにトキナー「AT-X 24-70 F2.8PRO FX」のスコアが掲載

DxOMark に、トキナーのフルサイズ一眼レフ用の標準ズーム「ATX 24-70 F2.8PRO FX」のスコアとレビューが掲載されています。

Tokina AT-X 24-70mm f/2.8 PRO FX Canon lens review

 テスト機は5Ds R   Tokina
 24-70F2.8
 Canon
 24-70F2.8II 
 Tamron
 24-70F2.8VC 
 Sigma
 24-70F2.8 
DxOMarkスコア 32 35 32 26
解像力 25P-Mpix 32P-Mpix 24P-Mpix 22P-Mpix
透過 2.9T 2.9T 2.9T 3.4T
歪曲 0.4% 0.4% 0.3% 0.3%
周辺光量落ち -1.1EV -2.1EV -1.5EV -1.6EV
色収差 14μm 16μm 6μm 30μm

  • トキナーのスコア32は、標準ズームではキヤノンEF24-70mm F2.8に次ぐ2位のスコアだ。興味深いことに、5D Mark III のテストでは、キヤノンと他社の24-70mm F2.8の解像力のスコアはほんど差が無かったが、50MPの5Ds Rによるテストでは、キヤノンの解像力のポテンシャルが最大限に発揮されている。
  • 解像力は、F4からF11の間ではズーム全域で中央も隅も素晴らしい。開放では、均一性はまずまず良好だが、望遠側に行くほど全体的に解像力は低くなる。
  • 歪曲は広角端では0.7%のタル型、望遠端では0.5%の糸巻き型でよく補正されており、直線的な被写体への影響は少ない。
  • 透過は24~50mmでは2.9Tの良好な値だが、望遠端では3.1Tに若干低下する。しかし、広角側と望遠側は顕著な違いではない。
  • 色収差はそれほど悪くはない。しかし、望遠側では目立たないものの、広角側ではいくらか色ズレが目立つだろう。特に24mmでは色収差が顕著だ。
  • 周辺光量落ちは良く補正されているが、ズームの両端では開放時に-2EVに近い値になる。F4までは周辺光量落ちは若干目に付くが、F5.6まで絞れば解消する。
  • キヤノンとの総合スコアの差は、主に解像力の違いによるもので、キヤノンは開放からF11の間では隅々まで素晴らしい解像力だ。トキナーはF4からF11の間ではシャープだが、開放では隅が甘くキヤノンには及ばない。
  • トキナー24-70mm F2.8は素晴らしいプログレードの標準ズームだ。このレンズは、タムロンとは互角の性能で、F4以降は素晴らしくシャープだ。キヤノンは開放から解像力が高く、トキナーよりも均一だ。しかしキヤノンのアドバンテージは開放時のみで、それ以外では互角だ。トキナーは良好な性能でキヤノンよりもずっと安価なので、とても魅力的な選択肢になるだろう。

 

解像力は、キヤノンとは少し差がありますが、サードパーティーの中ではトキナーが一番良好ですね。

手ブレ補正が必要な場合は、EFマウントの場合はタムロン一択ですが、そうでない場合は、このクラスのレンズの選択は、価格や性能を考えると悩ましいところかもしれませんね。シグマは設計の古いレンズなので、Artシリーズへのリニューアルを期待したいところです。