シグマ85mm F1.4 DG HSM Art は極めて優秀なレンズ

ePHOTOzine に、シグマのArtシリーズの中望遠単焦点レンズ「85mm F1.4 DG HSM Art」のレビューが掲載されています。

Sigma 85mm f/1.4 DG HSM Art Lens Review

  • 鏡筒の造りはハイレベルで、仕上げは素晴らしい。EOS 5D Mark IVとのバランスは良好で、重いレンズだが長時間の手持ち撮影は容易に思える。
  • フォーカスリングの感触は満足のいくもので、最短と無限遠では止まる感触はあるが、フォーカスリング自体はどこまでも回る。
  • AFは超音波モーターで、作動音はほとんどしない。AFは速く正確で、これは、シグマが「以前のAFモーターの1.3倍のトルクがある」と言っている新型AFモーターのおかげなのは間違いない。
  • 中央の解像力は開放からF11まで素晴らしい値(excellent)で、F16でのみ、とても良好な値(very good)に落ちる。隅は中央に驚くほど近い値で、開放からF8までは素晴らしい値(excellent)、F11とF16ではとても良好な値(very good)だ。全体として、見事にバランスの取れた性能で、シグマはこのレンズを誇れるだろう。
  • 倍率色収差は、実に低い値で、極めてよく補正されている。色ズレの問題は無く、後処理での補正は必要ない。
  • 歪曲は、わずか-0.134%のタル型で、ゼロに近い。この歪曲は、歪曲が目立ちやすい被写体でも気付かないだろう。
  • フレア耐性は概ね素晴らしく、逆光でも問題はない。しかし、光が前玉にかなり斜めの角度から当たると、画面全体にシャワーのようなフレアがでることがある。
  • ボケは素晴らしく、ポートレート用のレンズとして最適だ。
  • シグマ85mm F1.4 Art は、極めて優秀なレンズだ。このレンズは、旧型が開放が甘かったのとは逆に開放から画面全域でシャープだが、シャープすぎることはなくポートレイトで満足の行くものだ。このレンズに無いものは手ブレ補正と防塵防滴だ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差がほとんど無い、概してフレアが少ない、使い勝手が素晴らしい。
  • 悪い点:手ブレ補正が無い、防塵防滴仕様ではない。

 

シグマの新しい85mm F1.4 は、大口径レンズにもかかわらず、絞り開放から、中央はもちろん隅まで極めて高い解像力(中央とほとんど同じ)を維持しているのはすごいですね。

倍率色収差も驚くほど低い値で、歪曲もほとんど無く、光学性能はこれまでのArtシリーズよりも更に進化しているという印象です。ボケも非常に綺麗ですね。