ツァイスMilvus 2/135 はあらゆる点で見事な光学性能

ePHOTOzineに、ツァイスの望遠単焦点レンズ「Milvus 2/135」のレビューが掲載されています。

Zeiss Milvus 135mm f/2.0 Apo Sonnar T* Lens Review

  • 鏡筒は日本製で、仕上げは美しく、造りの品質は間違いのないものだ。鏡筒には何の装飾も無いが、エルゴノミクスは良好だ。
  • フォーカスリングは非常に滑らかで、楽しんで使える。このレンズはインナーフォーカスではなく、近接撮影時にはレンズが繰り出す。
  • 中央の解像力は開放からF16に至るまで素晴らしい値(excellent)で、ピークのF5.6では際立った値(outstanding)に近い。隅の解像力も開放からF16まで素晴らしい値(excellent)だ。このレンズの光学性能は非常にハイレベルだ。
  • 色収差は実に低い値で、色ズレは見られない。後処理での補正は必要ないだろう。
  • 歪曲は、わずか+0.233%の糸巻き型で、非常に小さい。この歪曲には全く気付かないだろう。
  • 逆光耐性は最高で、ほとんどフレアを出すことはできなかった。太陽を直接入れて撮影した場合でも、コントラストは維持されている。
  • ボケは実に素晴らしく、被写体を浮き上がらせるのに効果的だ。
  • Milvus 2/135は、まぎれもなく美しいレンズで、性能はあらゆる点で見事だ。欠点は価格が高いこととAFや手ブレ補正が無いことだが、もし、高性能なレンズが必要で、この価格を支払うことができるなら、他に選択肢はないだろう。
  • 良い点:どの絞り値でも素晴らしい解像力、フレアが見られない、色収差が良く補正されている、電磁絞り、美しいボケ、素晴らしいエルゴノミクス。
  • 悪い点:マニュアルフォーカスのみ、非常に高価。

 

このレンズは中央も隅もほとんど同じ解像力で、しかも開放からピークに近い性能が出ているのは、すごいですね。色収差や歪曲もほとんどゼロで、逆光にも強く、ボケも高評価で、光学性能的には文句の付けようがないという印象です。

AFが不要なら、このクラスでは、このレンズが最有力候補になりそうですね。