ソニーFE70-200mm F2.8 GM OSSは全域で高解像力でボケも美しいレンズ

ePHOTOzine に、ソニーの望遠ズーム「FE 70-200mm F/2.8 GM OSS」のレビューが掲載されています。

Sony FE 70-200mm f/2.8 G Master OSS Review

  •  このレンズの重さは1480グラムで、FE70-200mm F4の2倍近いが、α7R II とはよくマッチする。鏡筒はしっかりとしており、造りは非常にハイレベルだ。フォーカスリングは、非常に滑らかに回転する。
  • AFは速く、作動音はほとんどしない。
  • 最短撮影距離は0.96m、最短撮影距離は0.25倍で、このクラスの他のレンズよりもかなり寄れるのが便利だ。
  • 解像力は、70mmでは、中央も隅も開放では素晴らしい値(excellent)で、F4~F8では際立った値(outstanding)、F11では素晴らしい値(excellent)だ。70mmの解像力は極めて優れている。
  • 135mmでは、中央は開放では素晴らしい値(excellent)で、F4~F5.6では際立った値(outstanding)、F8~F16では素晴らしい値だ。隅はF2.8~F16で素晴らしい値(excellent)だ。
  • 200mmでも高い解像力を維持しており、中央はF2.8では素晴らしい値(excellent)で、F4では際立った値(outstanding)、F5.6~F16では素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8ではとても良好な値(very good)で、F4~F11では素晴らしい値(excellent)になる。
  • 倍率色収差は隅でいくらか見られ、特に200mmでは、逆光の木の枝のような被写体ではとても目立つ。
  • 逆光では、フレアが出てコントラストが低下することがあるが、大部分の被写体では問題はないだろう。とは言え。逆光では注意した方がいい。
  • 歪曲は70mmでは、-1.67%のタル型で135mmでは0.991%の糸巻き型、200mmでは+2.22%の糸巻き型で、それほど大きな値ではない。
  • ボケは極めて滑らかで、大変に満足の行くものだ。
  • 手ブレ補正は、200mmでは2段分の効果だった。
  • FE70-200mm F2.8 OSS は、間違いなく大変素晴らしいレンズだ。操作系は滑らかで、造りも良く、最新技術によって画面全域で均一で際立った解像力を実現している。しかしながら、欠点が無いわけではなく、逆光では若干フレアが出やすく、望遠端では隅で色収差が目立つ。FE70-200mm F4と比べると、大きく重く高価だが、それだけの値段を支払う価値はあるだろう。
  • 良い点:際立った解像力、ハイクオリティな造り、使い勝手のよいデザイン、高速で静かなAF、滑らかなボケ。
  • 悪い点:価格が高い、フレアが出ることがある。

 

FE70-200mm F2.8 OSS は、ズーム全域で開放から高解像力で、加えてボケも非常に綺麗で、申し分の無い性能のレンズという印象です。200mmでは、隅で少し倍率色収差が目立ちますが、これは後処理で容易に補正できるので大きな問題ではなさそうです。

FE70-200mm F4 G は、最大撮影倍率が0.13倍と低目なのがウィークポイントでしたが、今回のF2.8バージョンの方は、最大撮影場率が0.25倍と高いのも魅力的ですね。