DxOMarkにツァイスMilvus 1.4/50 のスコアが掲載

DxOMark に、ツァイスのMFの標準単焦点レンズ「Milvus 1.4/50 ZE」のスコアとレビューが掲載されています。

Carl Zeiss Milvus 1.4/50 ZE lens review

 テスト機は5Ds R  Milvus
1.4/50ZE
Otus
1.4/55ZE 
Sigma
50F1.4Art 
Canon
EF50F1.4 
DxOMarkスコア 39 46 44 33
解像力 29P-Mpix 37P-Mpix 40P-Mpix 22P-Mpix
透過 1.7T 1.5T 1.8T 1.6T
歪曲 0.3% 0.2% 0.1% 0.5%
周辺光量落ち -2EV -1.8EV -1.6EV -2.2EV
色収差 7μm 8μm 6μm 10μm

  • Milvus 1.4/50 ZEは、5Ds Rでテストした50mmレンズでは、シグマに続く2番目のスコアだ。
  • 解像力は、どの絞り値でも素晴らしく、F2.8からF8の間では画面全域で80%前後の解像力で、均一性は際立っている。F1.4とF2では、隅は若干ソフトになるが、それでも非常に良好だ。
  • 歪曲はわずかで、補正なしでもあまり心配はいらないだろう。
  • 周辺光量落ちは、開放で-2EV、F2で-1EVで、これはレンズの明るさを考えれば驚くような値ではない。このレンズはF2.8以上に絞ると、周辺光量落ちは解消する。
  • 倍率色収差は良く補正されており、中央は全く色ズレが無く、周辺部も許容範囲内に収まっている。
  • シグマ50mm F1.4 Artとの比較では、シグマは解像力でリードしている。F1.4とF2ではシグマは中央の解像力が高く、周辺部の落ち込みも少ない。F2.8からF11では両者共に非常にシャープだが、F4からF8の間ではシグマの解像力が少し優っている。
  • 25年近く前に登場した安価でコンパクトなキヤノンEF50mm F1.4との比較では、キヤノンはF5.6からF11ではMilvusとほとんど同じ解像力だが、それよりも小さい絞り値ではあまり芳しくなく、開放は非常に弱い。また、キヤノンは開放付近ではフレアや収差が目立つ。
  • Milvus 1.4/50の性能は非常に良く、歪曲が少なく、どの絞り値でも画面全域の均一性は良好だ。このレンズは、これまでにテストした全てのキヤノン純正の50mmレンズに優っている。

 

旧型のPlanar 50mm F1.4の5Ds Rによるデータは無いので、上記の表では新型のMilvusと比較できませんが、5D Mark IVのデータで両者を比較すると、旧型の総合スコアは26(解像力18P-Mpix)で、新型は35(解像力25P-Mpix)なので、Milvus 1.4/50は旧型から大幅に性能が改善しているようです。

ただ、それでも、解像力番長のシグマArtやスコアトップのOtusには少し及ばないようですね。