EF-MやXマウントの互換レンズが登場しないのはマウントの解析が難しいため

Photo of the day(写真家の田中希美男氏のサイト)に、EF-MマウントやXマウントのサードパーテイー製レンズが登場しない理由について記述されています。

シグマ・16mmF1.4 DC DN Contemporary + ソニー・α6500

  • ソニーやマイクロフォーサーズのカメラでは他社製シグマのレンズであってもそのレンズ情報をきちんとボディ側で読み取って最適な補正をする。ソニーと契約を結べばEマウントの情報を教えてくれるからだ。

    いっぽう、マイクロフォーサーズではそのフォーラムに入ればマウント情報のすべてが得られる。しかしキヤノンもニコンもその他のメーカーも、マウント情報はいっさい外部に出さない。互換レンズを作ろうとすれば手探りでマウント情報を探っていくしかない。

    シグマもタムロンもずっと昔から、まだマウント情報がシンプルなMFレンズ時代からきめ細かく対応して互換性のあるレンズを作り続けてきたから、いまのように複雑怪奇なマウント情報になってもなんとか対応できている。

    いまこの時代、新しいカメラのマウント情報をイチから探って互換レンズを作るのは並大抵の努力や人力や技術力をもってしても非常に難しいと言われている。このシグマ16mmF1.4レンズが、キヤノンEOS Mシリーズや富士フイルムXシリーズの互換レンズがなく、ソニーEマウントとマイクロフォーサーズのマウントのふたつしかないというのはそういう理由のようですね(将来、可能になるかもしれませんけど)。

 

最近登場した電子マウント(Eマウントとm4/3マウントを除く)に対応するサードパーティー製のAFレンズ(または電子接点の付いたレンズ)が少ないのは、マウント情報の解析が難しいためのようです。

将来、キヤノンやニコンが新マウントのミラーレスシステムに移行すると、これらのシステムに対応するサードパーティー製のAFレンズが登場しない可能性もあるかもしれませんね。