パナソニック200mm F2.8 OISは開放から驚くほどの高解像力

LensTipに、パナソニックの新しい超望遠単焦点レンズ「LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S」のレビューが掲載されています。

Panasonic Leica DG Elmarit 200 mm f/2.8 POWER O.I.S.

  • フォーカスリングは適度な重さがあり、滑らかに回転する。フォーカスリングに距離目盛りや被写界深度目盛りは無い。
  • 絞りリングは、オリンパスのボディとの組み合わせでは機能しない。
  • 手振れ補正の効果はレンズ単体で4.3段分に達しており、これは素晴らしい結果で、非常に高性能な手ブレ補正ユニットだ。パナソニックのボディでは、ボディ補正との連動が可能なものもあり、G9との組み合わせでは、手ブレ補正の効果は5.5段分の驚くような値に達している。これは換算400mmで、1/10秒以下でもシャープな画像が得られることを意味する。
  • 解像力は、画面中央は開放で91.2lpmmと、これまでで最高記録の値(良像の基準値は47-49lpmm)に達しており、この上なく素晴らしい。解像力は開放で既にピークで、絞ると解像力が低下する。
  • 隅の解像力は、開放では中央に後れを取っているが、それでも73lpmmの非常に高いレベルに達している。F4以上に絞ると、中央と隅の解像力の差は見られなくなり、多くのm4/3用レンズの中央よりも、このレンズの隅の方が良好な画質だ。(下の図は赤が中央、青が隅の解像力)

pana_200mmf28_ltip_mtf.jpg

  • 1.4倍のテレコン使用時の解像力は、レンズ単体よりは低下するが、F4からF5.6では中央では80lpmmに達する非常に良好な解像力を維持している。隅は更に解像力が落ちるが、幸いなことに、それでも開放から既に良好な画質(67lpmm前後)だ。
  • このレンズは、解像力に関しては極めて優秀で、ウィークポイントは全く無い。加えて、テレコン使用時もとても良好だ。
  • 軸上色収差は全く問題無く、開放時でもボケに色は付かない。これはテレコン装着時でも変わらない。
  • 倍率色収差は0.03%から0.04%の非常に低い値で、テレコン装着時は0.06%に増加するが、それでもなお低いと言える値だ。倍率色収差に関しては、全く問題はない。
  • フォーカスシフトは全く見られず、テレコン装着時も同様だった。
  • 歪曲はJPEGで+0.21%、RAWで+0.17%で、値の違いは誤差の範囲内でどちらも実質的にゼロだ。テレコン使用時でもJPEGで-0.41%、RAWで-0.40%で、歪曲は低いレベルに保たれている。
  • コマ収差は、テレコンの有無にかかわらず完璧に補正されている。
  • 非点収差は2.2%の極めて低い値で、テレコン使用時には3.5%に増すが、この値でさえほとんど分からないレベルだ。
  • 玉ボケは、若干の輪郭と口径食が見られるが、どちらもほとんど目立たず全く問題はない。このカテゴリは肯定的な評価だ。
  • 周辺光量落ちは、JPEGで開放で20%(-0.66EV)で、F4では11%(-0.35EV)になり完全に解消する。テレコン使用時は開放で11%(-0.34EV)で、レンズ単体よりも更に良くなる。周辺光量落ちは、RAWでもJPEGとの差は1%で、ほとんど同じ結果だった。
  • 逆光耐性は完璧にはほど多く、絞りにかかわらずフレアが見られるが、フレアを出すには太陽を直接画面内に入れなければならず、換算400mmのレンズで太陽を入れるのは普通のシチュエーションでは無い。画面の外に太陽が出るとフレアはすぐに改善する。
  • AFはノイズレスで非常に速いが、E-M5 Mark II との組み合わせでは、高コントラストの被写体でもしばしばピントが迷うことがあった。G9との組み合わせでも若干の迷いが見られたが、E-M5 Mark II より迷う頻度は少なかった。
  • このレンズは開放から解像力の最高記録を更新しており、我々のテストでは光学系には小さな欠点さえ見られなかった。このレンズの欠点はAFの迷いだけで、これには時折とてもイライラさせられたが、パナソニックのボディとの組み合わせることで、AFの迷いを最小限に抑えることができた。我々は、このレンズに躊躇することなく編集者賞(エディターズチョイス)を贈る。
  • 良い点:しっかりした造りの良い防塵防滴の鏡筒、驚くほどの中央の解像力、素晴らしい隅の解像力、軸上色収差がごくわずか、倍率色収差がほとんどゼロ、球面収差が良く補正されている、歪曲が見られない、コマ収差が無視できる、素晴らしいボケ、周辺光量落ちが少ない、見事な手ブレ補正、速く静かなAF、テレコンとの協調に優れている、テレコンが同梱されている。
  • 悪い点:AFに迷いが見られる。

 

このレンズの解像力は驚くほど高く、色収差や歪曲、周辺光量落ちなどのその他の収差も極めて良く補正されており、スタジオテストの数値的には全く申し分の無い性能という印象です。価格は非常に高いレンズですが、十分期待に応えてくれそうですね。

AFに関しては、オリンパス機との組み合わせで問題が出ることは既にオリンパスも把握していて、近日中に新ファームで問題を改善する予定なので、オリンパス機でのAFは、新ファームでの評価を待った方がよさそうです。

2018年1月21日 | コメント(12)

コメント(12)

このレンズ、テレコンでオリの300㎜F4と競合するレンズで、性能も申し分ないようで、パナユーザーとしては使ってみたいですが、いかんせんお値段が・・。

50-200㎜もいずれ発表されるでしょうし、12-60㎜との2本で隙のないシステムになるので、こちらの200㎜F2.8を積極的に選択するという方は、ごく一部に限られるんじゃないでしょうか。

90pmmを開放から超えるレンズなんて聞いたことありません、、、テレコン使用時の周辺ですらOLYMPUSサンヨンの中心部並ですから、2倍テレコンもかなり実用的な画質なんだろうと思います。実写をみるのが楽しみです

ただ、他の方も仰せの通りメーカー間の互換性が低くて残念です。せっかく共通のマウントを立ち上げたのに性能がフルに出ないならその互換性の意味も半減してしまうと思います

開放で90lpmmって・・・凄まじい解像力です。自分の持っているフルサイズ用のニーニッパは30lpmmくらいだからね。

なかなか高価なレンズなので
パナソニックのレンズレンタルのラインナップに
もし入ったら試してみたいですね。
パナソニックさん お願いします

この前のephotozineの結果とは違って凄い結果ですね
俄かに欲しくなりました

まぁ、値段が値段だし…と言えばそれまでですけれど。
買える方々からしたら、“この値段でこの性能なら安い”…となるでしょうね。

それはそうと、私が結構驚いたのは、思っていたよりもお客が触れる状態で展示している店舗が多いこと。
テレコンは展示のみが多いけれど、レンズ自体はG9に付けて試せるので、欲しくなりますね…。

4/3で90lpmmというと、35mmフルサイズ換算で45lpmmです。
フルサイズ向けの望遠レンズですと、Sigma S 500mmやCanonの400mm DO IIなどがおよそ45lpmmなので、それらと同等まで来たということですね。
S 500mmなんかは周辺も中央と遜色なく解像しているので、もう少し周辺も解像すると尚良いです。ただ、ここはテレコン使用を考慮して中央重視に設計しているのかな?と思います。

フォーサーズのレンズは当初からフルサイズに対して倍の解像力を持たすようなレンズを作っているんじゃないでしょうかね
オリンパスはMTFが20本60本ですしパナは20本40本です

余談ですがコンデジは50本150本を解像しますし開放からMAXの性能だとか

最近はフルサイズでも開放からMAXに近い性能を発揮するものもあり進化がスゴイですね

フルサイズ換算、の仕方がおかしいですね。
同じ画角で、無理やり比較するならそういう計算もできるでしょうけど、
フルサイズ換算というのは、普通は画角を狭くする(センサー面積の方をクロップする)ので、90ラインは90ラインです。

4/3の200㎜、90ラインは、フルサイズ換算で400㎜の90lpmmです。
フルサイズ200㎜の45ラインとはなりませんし、400㎜の45ラインともなりません。

90lpmmは、焦点面の解像のため、センサーに関係ありません。
フルサイズのセンサーをそこに置いても90lpmmは変わらず、画面の周りはけられますが中央は90lpmmで解像することになります。

彩雲幻月さん
かめらおやじさん

私の書き方が悪かったようですが。
画角を合わせた場合、4/3に必要なレンズの分解能はフルサイズの2倍ですよね。
4/3でf=200mm, 90lpmmのレンズと、35mmフルサイズでf=400mm, 45lpmmのレンズで撮像した画像の分解能が同等、というつもりで書いています。

フルサイズ換算というのは、
同じプリントサイズの写真を得るときに何が同じかということだと思います。

フォーサーズでフルサイズと同じサイズのプリントを得ようとすると引伸ばし倍率は2倍になります。よって、
フォーサーズレンズで90lp/mm解像性能のプリントと
フルサイズレンズで45lp/mm解像性能のプリントは
解像感が同等の写真プリントになるということですね。


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このページは、2018年1月21日 に公開されたブログ記事です。

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