HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWはわくわくするようなレンズ

Photo of the Day に、昨年10月に開発が発表された「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW」のプロトタイプのインプレが掲載されています。

PENTAXの新型★50mmF1.4レンズ ━━ その1

  • ★50mmF1.4レンズはズシリッとした重さを感じる。外観スタイルはシンプルで、つくりも操作感も良さそう。高級感もある。
  • レンズ全長は約11cm、最大径は約8cm、重さは約830gといったところか。フィルター径は72mmφである。レンズを覗き込んでみると絞り羽根は9枚の円形絞り。最小絞り値はF16である。マウント部にはAF連動カプラーがない。電磁絞り方式であることがわかる。
  • 最短撮影距離は0.4m。だから最短時のレンズ前面から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)は約25cmとなる。

PENTAXの新型★50mmF1.4レンズ ━━ その2

  • レンズの開発メンバーにそれとなく聞いてみたら、「光学系のバランスを崩さないようなオーソドックスなフォーカシングシステムを採用しています」とのことだった。ということは ━━ 以下はぼくの想像だが ━━ 後群フォーカス方式を採用しているのだろう。
  • AF駆動用モーターは、SDMである。はっきりと言えることは既存のリング型SDMと、こんどのSDMとはまったく「別もの」だ。他社の最新型カメラとレンズの組み合わせに比べて「同等」とはいかないものの、ストレスをほとんど感じない測距スピードだった。
  • MFモードでのピントリングの操作感は良い。重からず軽からずで、滑らかで確実な感触だった。

PENTAXの新型★50mmF1.4レンズ ━━ その3

  • 解像描写力は大変に優れている。ハイコントラストに頼った"ウソっぽい"見かけ上の高解像力ではなく、少し柔らかめな描写だがしっかりとした「芯」のある"ホンモノの"高解像力である。
  • 近接撮影でも描写性能が損なわれることなく中距離、遠距離と同様に秀逸。近距離で目立ちやすい収差をよく抑え込んでいる。遠距離から近距離まで平均して優れた描写性能を保っているというのはこの★50mmF1.4の注目すべきポイントといえるだろう。
  • 少しの期間、試し撮りしてみただけで「これは素晴らしいデキのレンズではないか」と大いに感心させられた。開放絞り値からなんの気兼ねもせずにどしどし撮影ができそうな、わくわくするようなレンズだった。

 

最近は開放からカリカリっとした描写のレンズが増えていますが、新しい50mmF1.4 は、高解像力なだけでなく、ペンタックスらしい柔らかさも兼ね備えたレンズのようですね。かなり大きく重いレンズになりそうですが、描写性能には大いに期待できそうです。発売が楽しみですね。