曲面型センサーはコンベンショナルなカメラで使うには制約が多すぎる

Mirrorless Rumors で、シグマの山木和人社長のプラスチックレンズやFoveonセンサー、曲面型センサーなどに関するコメントが紹介されています。

Sigma CEO gives rare insight on future tech

  • フランスのWebサイトmizuwariがシグマの山木和人CEOにインタビューを行っている。多くのニュースがあるが、その中から4つだけ掲載する。
  • ガラスレンズ vs プラスチックレンズ:プラスチックレンズは、温めると大きく膨張し、冷やすと大きく縮むという大きな問題がある。この大きさの変化は、光学性能に悪い影響を及ぼす。
  • 曲面型センサー:曲面型センサーはスマートフォン用としては興味深いソリューションだが、コンベンショナルな(伝統的な)カメラに使用するには、レンズ固定式でもレンズ交換式でも制約が多すぎる。
  • Foveonセンサー:我々は他社へのFoveinセンサーの供給に難色を示しているわけではないが、事はそれほど単純ではない。ハードウェア(センサー)以外にも、専用の画像処理エンジンと、それを活かす方法、特に3層構造を上手く利用できるようにする非常に特殊なアルゴリズムなども考慮する必要がある。私はFoveonセンサー搭載のLEICA M に賛成だ。そして、もし我々がより大型のセンサーを開発できるなら、ぜひFoveonを搭載したハッセルブラッドも見てみたい。
  • 中判カメラ:我々には、そのような冒険をする余裕はない。

 

しばしば話題になる曲面型センサーですが、単体のデジタルカメラに使用するにはいろいろと問題があるようですね。レンズ設計が難しいのでしょうか。

Foveonの外販についてはシグマが断っているわけではないようですが、現実的には他社が使いこなすのは難しそうです。実現はしないと思いますが、Foveonセンサーを搭載したライカMがもしあったら、非常に面白いカメラになりそうですね。