タムロン「70-210mm F/4 Di VC USD」はこのクラスで最高のレンズ

LensTip に、タムロンの望遠ズーム「70-210mm F/4 Di VC USD」のレビューが掲載されています。

Tamron 70-210 mm f/4 Di VC USD

  • フォーカスリングは適度な重さがあり、滑らかに回転する。最短から無限遠までの回転角は190度だ。ズームリングは滑らかに回転するが、もっと重くして欲しい。
  • 手ブレ補正は、実測では望遠端で3.8-3.9段分の効果で、公称の4段分とは誤算の範囲内だ。これは非常に良い結果で、称賛に値する。
  • 中央の解像力(下の図)は135mmがベストで、開放で既に40lpmmを超え、絞ると45lpmmに達し、素晴らしいとしか言えない(良像の基準値は30-32lpmm)。210mmではピークで43lpmmで若干解像力が落ちるが、それでもなお開放で40lpmmを超えており非常にハイレベルだ。このレンズは望遠端に最適化されているのは明らかだが、70mmでも開放で35lpmm、絞ると40lpmmを超えており、十分実用になるレベルだ。

tamron70-210f4vc_mtf_center.jpg

  • キヤノンのEF70-200mm F4Lはタムロンと同様に広角側が弱いが、ニコン70-200mm f/4Gは広角側から中間域がベストで望遠端が弱い。トキナーAT-X70-200mm F4はズーム全域でタムロンとほとんど同じ結果だが、F8付近まで絞らないと40lpmmは超えない。中央の解像力はタムロンが全てのレンズの中でベストだ。
  • 隅の解像力(下の図)は、開放では135mmが最も弱いが、絞るとすばやく改善する。70mmと210mmの解像力は開放から良好で、とても批判はできない。

tamron70-210f4vc_mtf_edge.jpg

  • 全体として、タムロンには称賛しかない。唯一135mm開放時だけは肯定的な評価を与えられないが、ライバルのレンズにもウィークポイントは存在しており、それは、もっと深刻なものだ。このクラスではタムロンがライバルに優っているが、ニコンは条件によってはタムロンに肉薄している。
  • 軸上色収差の補正は完璧ではなく、135mmと210mmでは少し目立つ。ここではトキナーとニコンも同じ問題を抱えている。
  • 倍率色収差は、大部分の焦点距離と絞り値の組み合わせで平均的な値だが、210mmで絞り込んだときだけは大きな値に近くなる。このカテゴリでは、タムロンは全てのライバルに劣っている。
  • フォーカスシフトは135mmでは全く見られないが、210mmではF4からF5.6に絞った時に、後方に若干ピント位置が移動する。
  • 歪曲は70mmでは-0.35%のタル型、135mmでは+1.03%の糸巻き型、210mmでは+1.48%の糸巻き型で、このカテゴリではタムロンがキヤノンやニコン、トキナーよりも良好だ。
  • コマ収差は70mmでは目立つが、大きなレベルとは言えないだろう。135mmでは改善するが、コマ収差は引き続き目立つ。210mmではほとんど問題はなくなる。ここではタムロンはライバル達に後れを取っている。
  • 非点収差は6.9%の良好な結果で、タムロンはトキナーよりは良好で、キヤノンとは誤差の範囲内だが、ニコンよりはずっと劣っている。
  • 玉ボケは輪郭もそれほど目立たず内部の描写も良好で、全く文句が無い。
  • 周辺光量落ちは70mm開放で24%(-0.78EV)、135mm開放で20%(-0.66EV)、210mm開放で24%(-0.78EV)で、これはトキナーと同等で、ニコンよりは遥かに良好だ。
  • 逆光では多くの条件でしばしばフレアが発生し、太陽が画面外にある場合でもフレアが出る。このカテゴリのレンズで逆光耐性が完璧なものは無く、タムロンの逆光耐性はトキナーよりは良好で、ニコンと同等だ。
  • AFは0.8-0.9秒で特別速くはないが、迷いは見られない。AFを外したのは5%で、AF精度は問題無い。AFのマイクロアジャストも不要だった。
  • タムロンの70-210mm F/4 Di VC USD は、同じカテゴリのレンズの中では、これまでで最高のレンズだ。最も強敵のニコン70-200mm f/4G ED VR でもタムロンには敵わない。タムロンの価格がニコンの半額であることを考えると、これは更にいっそう印象深いものだ。逆光耐性がこのレンズの最大の問題点だが、ライバルの逆光耐性も芳しくなかった。
  • 良い点:しっかりした防滴の鏡筒、中央の素晴らしい画質、隅の実用的な画質、軸上色収差が穏やか、歪曲が小さい、非点収差の補正が良好、ボケが素晴らしい、周辺光量落ちがわずか、静かで概ね正確なAF、効果的な手ブレ補正、コストパフォーマンスが良好。
  • 悪い点:フォーカスリミッターが無い、倍率色収差がライバルほど良く補正されていない、逆光耐性がとても弱い。

 

タムロン70-210mm F4 VCは純正よりもずっと安価なレンズにもかかわらず、開放から良好な解像力で、全体として純正をしのぐ性能を実現しているのは素晴らしいですね。

逆光時のフレアやゴーストが課題のようですが、逆光耐性はトキナーよりもずっと良好でナノクリレンズのニコン70-200mm f/4Gと同等ということなので、価格を考えると健闘していると言ってよさそうです。

2018年6月10日 | コメント(5)

コメント(5)

シグマは単焦点が良くて、タムロンは24-70F2.8といいズームが良いですね
テレ端でフォーカスシフトが起こるってのがちょっと気になりますが…

キヤノンさんが逆光耐性を上げてリニューアルさせた理由がここにあるのでしょうか。タムロンさんA010あたりから凄まじいズーム開発力を発揮しているように思います。

CANONの新型F4とはどうでしょうね。
でも正直これ以上の光学性能だったとしても一般的にはもう分からないレベルですよね^^;
重量はタムロンが70グラム重いですが最短距離と撮影倍率ではCANONの方が劣っていますし。
タムロンはドックによる調整が必要な個体が多いようですがいいレンズを作ったと思います!
もう純正を選ぶのは安心感と所有感くらいでしょうか。
アマチュアとしては悩みどころですね^^;

触って観た印象で、まず軽さに驚かされました。
小型軽量化、将来ミラーレス版の登場も意識しているのか!?と思う程です。
最近のタムロン新製品、軽量化も頑張っているのが利用者にとって嬉しいポイントですね。

キヤノンの新型F4は手振れ補正5段分ですね
それに加えて防塵防滴
僅かではあるがタムロンより軽い
値段は高いですが


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このページは、2018年6月10日 に公開されたブログ記事です。

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