ソニーはAPS-Cの新型機とα7S II 後継機の開発を行っている

DPReview に、フォトキナで行われたソニーのインタビューが掲載されています。

Photokina 2018: Sony interview

  • (競合する他社のフルサイズミラーレスカメラのソニーの計画への影響は?)
    キヤノンとニコンの参入の影響は分からないが、引き続き新しい顧客の創造に注力する。正直言って競合他社は気にしておらず、気にしているのは顧客だ。顧客がより多くの機能やより高品質を求めるなら、それに挑戦してみようと思っている。
  • (フルサイズよりも大きいセンサーに需要があると見ているか?)
    現在、まだフルサイズでやるべきことが数多くあるので、現時点では大型センサー機の開発を始める考えはない。
  • (24mm F1.4のような、より小型のレンズを更に開発する計画はあるか?)
    もちろんだ。小型で高品質なレンズを求めている顧客もいる。
  • (新しいAPS-C用レンズを発売する計画は?)
    ある。APS-Cは我々にとって大きな市場だ。最近では、新しいレンズの大部分がフルサイズ用だが、APS-Cは引き続き重要なターゲットだ。
  • (APS-Cのアドバンテージは?)
    携帯性と、使いやすいことだ。
  • (APS-Cの長期的な戦略は? デュアルダイヤルを搭載したNEX-7相当のカメラは登場するのか?)
    我々は顧客の声を聞かなければならない。NEX-7のデュアルダイヤルを高く評価した顧客もいるが、そうでない顧客もいる。APS-C市場は非常に重要なので、APS-Cの新型機を開発するが、我々は顧客にどのようなモデルが欲しいのか聞く必要がある。
  • (防塵防滴の性能改善を求める声があるが、改善に取り組んでいるか?)
    もちろんだ。我々は多くの顧客の声を聞いており、この件について努力している。
  • (ソニーはどうしてSDカードに固執しているのか?)
    現在、画像処理速度がSD UHS-II よりも遅いので、SDで問題はない。将来的には、例えば8K/30pの動画では、SDでは不十分だ。しかし、今のところSDで大丈夫だ。最近、我々は耐久性が必要なプロのために、よりタフなSDカードを発表した。
  • (ソニーの多くのカメラがデュアルカードスロットを採用しているのはなぜか?)
    たとえば、1枚をバックアップ用に、あるいは、1枚をJPEG、もう1枚をRAW用に使用する。デュアルカードスロットは、顧客にとって非常に便利なものだ。シングルで問題の無い顧客もいるが、我々の調査では、多くの人がデュアルカードスロットを望んでいる。
  • (サードパーティーとの関係について説明して欲しい)
    サードパーティーと契約を結んでいる。もし、レンズメーカーがEマウントレンズを造りたければ、彼らがソニーに問い合わせ、我々は仕様を公開する。ソニーはレンズ設計の承認は行っておらず、マウントの仕様を公開しているだけだ。
  • (α7S II はかなり古くなっているが、このセグメントにまだ興味を持っているのか?)
    もちろんだ。α7S II の顧客の要望を満たす後継機を造りたいと考えている。しかし、後継機は顧客の予想を超えるものである必要があるので、我々は将来のSモデルを計画はしているが、時間がかかるだろう。
  • (α7S II のユーザーは何を改善したいと思っているのか?)
    4K60P 4:2:2 10bitと、そしてもちろんより大きなバッテリー、AF精度の改善などの多くのことを求めている。
  • (α7S II の後継機はハイブリッドなのか、動画専用機なのか?)
    個人的経験では、α7S II は良いスチルカメラだと思う。画素ピッチが大きくダイナミックレンジがとても広い。後継機には、静止画の機能も求められていると思っている。
  • (AIが将来のソニーのカメラで大きな役割を果たすと述べていたが、その詳細は?)
    細かいことは言えないが、AFは多くの顧客に有用だと感じている。現在、現行モデルのアップデートを計画しており、そしてもちろん将来のモデルにもAIを搭載する。AFに関しては、ソニーはAIの開発に非常に力を入れている。

 

新しいAPS-C機に関しては、レンズを含めて期待してよさそうな感触ですね。α7S II の後継機に関しては、登場するのは確実のようですが、まだしばらく時間がかかりそうです。

また、AIは現行機にもアップデートで組み込まれると述べられているので、以前にアナウンスされた動物の瞳AFが、ファームアップデートで現行モデルでも実現するかもしれませんね。