パナソニックは更にいっそう多くのm4/3製品の開発を計画している

PERSONALVIEWに、フォトキナ会場で行われたパナソニックのインタビューが掲載されています。

Finally, our interview

  • (Lマウントアライアンスの発足でm4/3の将来を心配している人が多いが?)
    m4/3システムに関する心配は無用だ。Lマウントは新たに追加されるシステムで、m4/3を置き換えるものではない。フィルムカメラ時代も35mmに加えて、目的によっては、より大きなサイズのフィルムが使用された。m4/3の開発は継続していくし、また、m4/3には未来があると信じている。m4/3の強みは小型軽量だ。センサーの進歩で、m4/3のメリットを再発見できると信じている。
  • (Lマウントシステム採用によるm4/3製品の開発への影響は? m4/3がエントリー中心の開発になり、上位モデルが廃止されることを懸念している)
    我々の開発リソースにはもちろん限りがあるが、m4/3の製品開発にそれほど大きな影響はないと思う。パナソニックは既に20以上のm4/3レンズがあり、他社を含めて50以上のレンズがあるが、引き続きm4/3レンズの開発を続けていく。将来は開発発表した10-25mm F1.7のようなハイクオリティな大口径のプレミアムレンズに焦点をあわせていくかもしれない。そして、際立った動画クオリティを得るためのシネマレンズも開発したい。いずれにしても、m4/3は継続するので心配はいらない。
  • (将来、オリンパスがLマウントアライアンスに参加すると思うか?)
    Lマウントアライアンスは、ライカがライセンサー(ライセンスを与える側)でパナソニックとシグマはライセンシー(ライセンスを受ける側)だ。ライカがライセンスを所有しているので、他社がLマウントのライセンスを取得するかどうかについての情報は無い。Lマウントのライセンスを他の企業に提供するかどうかはライカの決定による。
  • (センサー技術の未来をどのように見ているか?)
    富士フイルムとパナソニックは有機センサーの開発で、引き続き協力している。最近は、有機センサーの開発で、とても前途有望な結果がでている。しかしながら、有機センサーの量産には、もう少し時間がかかる。現時点では、この種のセンサーをいつ搭載するのかは言えない。
  • (パナソニックはセンサーの開発を続けるのか?)
    もちろんだ。シリコンフォトダイオードのセンサーでさえ、まだ改善の余地はある。10年前はコンパクトカメラの画素は3マイクロメートルが限界だったが、現在では1.5マイクロメートル以下になっている。
  • (CM1の後継機の予定は?)
    予定はない。理由の一つは開発リソースの不足で、もう一つの理由は販売が難しいことだ。スマートフォンの販売には、キャリアと良好な関係を築くことが非常に重要になるので、単一の機器のために、あまりにも多くの労力が必要になる。
  • (他に何か言いたいことがあれば)
    マイクロフォーサーズについては心配しないで欲しい。我々は、更にいっそう多くのマクロフォーサーズ製品の開発を計画している。

 

マイクロフォーサーズに関しては、「強みは小型軽量」「メリットを再発見できると信じている」と述べられているので、ことによると原点回帰で小型軽量の製品が出てくるかもしれませんね。

また、有機センサーは順調に開発が進んでいるようですが、製品化にはもう少し時間がかかりそうです。有機センサーの実戦投入は、S1/S1Rの後継機あたりからでしょうか。