シグマ56mm F1.4 DC DN Contemporaryは手頃な価格だが際立った性能

ePHOTOzine に、シグマのAPS-Cミラーレス用の中望遠単焦点レンズ「56mm F1.4 DC DN」のレビューが掲載されています。

Sigma 56mm f/1.4 DC DN | C Review

  • フォーカスリングはモーター駆動で、非常に滑らかに回転する。フォーカシングはインナーフォーカスで、レンズの全長は変わらない。
  • AFは極めて速く、そして非常に正確だ。
  • 解像力は、中央はF1.4からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF1.4からF2.8ではとても良好な値(very good)だ。

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  • 倍率色収差は、隅でも余裕で1ピクセルを下回っており、大部分の被写体で問題はないだろう。
  • 歪曲は、自動補正をOFFにすると+3.36%の糸巻き型でとても目立つ。周辺部に直線的な被写体がある場合は、間違いなくソフトによる補正が必要だ。
  • ボケは、うるささがなく実に滑らかで心地よいもので、ポートレートに向いている。
  • 逆光ではフレアが出ることがあり、ゴーストもはっきりと見えるが、それほど深刻な問題ではない。
  • 周辺光量落ちは開放で-1.7EV、F2で-1.6EV、F2.8で-1.5EV、F4で-1.4EV、F5.6で-1.3EV、それ以上絞ると-1.2EVだ。
  • 価格は399ポンドで、この品質のレンズとしては素晴らしいコストパフォーマンスだ。
  • シグマの56mm F1.4 は手頃な価格だが際立った性能で、特に解像力は見事だ。このレンズは多くの用途でとても満足の行く魅力的なレンズになっている。若干のマイナス面は、鏡筒に専用のスイッチが無いため、設定を全てボディ側のメニューで行わなければならない点だ。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差が良く補正されている、滑らかなボケ、ハイクオリティな造り、防塵防滴、高速で正確なAF。
  • 悪い点:歪曲、全ての操作がカメラ側、手ブレ補正がない。

 

ePHOTOzineの評価は5点満点のエディターズ・チョイスとなっていて、かなり高い評価となっています。このレンズは比較的安価なレンズですが、開放から画面の隅まで高解像力で、かつボケもとても綺麗で、なかなか魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。