シグマ「28mm F1.4 DG HSM Art」は「Otus1.4/28」とほぼ互角の性能

LensTip に、シグマの単焦点広角レンズ「28mm F1.4 DG HSM Art」のレビューが掲載されています。

Lens review Sigma A 28 mm f/1.4 DG HSM

  • 48mmの幅があるフォーカスリングは、適切な重さがあり、極めて滑らかに回転する。最短から無限遠までの回転角は、およそ100度だ。フォーカシングで、フィルター枠は回転しない。
  • 中央の解像力は開放から既に42lpmmの見事な値(良像の基準値は30-32lpmm)で、F2に絞ると45lpmmを超え、F4では47lpmmに達する。隅の解像力は開放時は29lpmmで弱いが、F1.6-1.8まで絞れば実用的な値になり、F2.8からF8では優れた値になる。(グラフは赤が中央、青がAPS-Cの隅、緑がフルサイズの隅)

sigma_28f14art_mtf_001.jpg

  • 35mm F1.4 Artとの比較では、F1.4とF2では28mm F1.4 Artが優れているが、F2.8以上ではほとんど変わらない。24mm F1.4 Artとの比較では、F1.4からF4で28mm F1.4が顕著に優れている。

sigma_28f14_24f14_35f14_mtf_comp_001.jpg

  • 同クラスのOtus1.4/28との比較では、中央では、F2.8でピークの49lpmmに達するOtusの方が強いが、開放では興味深いことにシグマの方が優れている。ニコン28mm f/1.4との比較では、ニコンはピークのf/4では中央は48lpmmに達し、シグマよりも優れているが、開放とF2ではシグマが上回っている。隅の解像力は、開放ではシグマはOtusよりも若干低い値だが、ニコンの28mm f/1.4よりは良好だ。ここでは、シグマはずっと大きく高価なOtus 1.4/28と同等な性能だ。
  • 軸上色収差は開放でのみボケに色付きが見られるが、よく補正されていて、実写で気になるものではない。このカテゴリでは、シグマとOtusは、色収差の問題が顕著なニコンよりも明確に優れている。
  • 倍率色収差は、0.06~0.07%の低いレベルで問題は無い。しかし、ここではライバルも良好で、Otusは0.03%と見事な値で、ニコンも0.05~0.06%とシグマ同様に優れている。
  • フォーカスシフトは全く見られないが、ピント面前後の玉ボケの画像からは、球面収差の補正は完璧からは程遠いことが分かる。
  • 歪曲は-0.86%のタル型で、わずかと言っていい値だ。シグマに拍手を送りたい。
  • コマ収差の補正は完璧ではないが、Otusやニコンよりも若干良い。ここでは理想的な性能とは言えないものの、シグマは称賛されるべきだろう。
  • 非点収差は、2.7%で全く心配は無い値だ。ここではシグマは、ライバルに大きく優っている。拍手!
  • 玉ボケは広角レンズとしては非常に素晴らしい。ピクセル等倍で見ると、とても細かい年輪ボケが見られるが、注意深く見なければ気付かないだろう。
  • 周辺光量落ちは、開放で64%(-2.94EV)と極めて大きな値だが、興味深いことに、よりサイズの大きいOtusは68%でシグマの方が良好だ(ニコンは53%)。幸いなことに、シグマは絞ると周辺光量落ちが素早く改善し、F2で40%(-1.49EV)、F2.8では21%(-0.68EV)になる。
  • 逆光耐性は開放時はとても良好だが、絞ると悪化する。加えて、太陽が画面外の遠くに位置する場合でさえゴーストが現れ、とても目立つ。Otusやニコンの逆光耐性が優秀なので、シグマの逆光耐性は残念だ。
  • AFは静かだが、最短から無限遠まで0.7~0.8秒で、それほど速いとは言えない。精度に関しては、スタジオ内でピントを外したのは3~4%で、問題はない。前ピンや後ピンの傾向は5D Mark IIIでは見られなかったが、50Dではごくわずかに後ピンの傾向が見られた。
  • 28mm F1.4 Artは、同じシグマ製の24mm F1.4 Artと35mm F1.4 Artよりも優れた性能だが、より高価で大きい。ライバルのOtus1.4/28とニコン28mm f/1.4Eとの比較では、ほとんど互角の性能で、3本の中ではわずかにOtusが優っているものの、Otusは、その大きさと5000ドルの価格を考慮しなければならないだろう。ニコンも2000ドルで安くはないが、シグマは1400ドルを下回る価格で、実に安価だ。
  • 良い点:丈夫でスタイリッシュな鏡筒、中央の見事な画質、隅の良好な画質、軸上色収差の問題が見られない、倍率色収差がわずか、歪曲がこのクラスで最も小さい、コマ収差が良好に補正されている、非点収差が非常に少ない、ボケが素晴らしい、AFが静か。
  • 悪い点:周辺光量落ちが非常に大きい、逆光耐性が今ひとつ。

 

シグマ28mm F1.4 Art は、遥かに高価なOtus1.4/28に迫る性能ということで、シグマがAFレンズであることを考えると、大健闘と言ってもよさそうですね。歪曲も広角としては小さいので、建築物などの撮影でも使い勝手がよさそうです。

逆光耐性に関しては、Otusやニコンにアドバンテージがあるようですが、サンプルを見る限りでは、シグマはゴーストは目立つもののフレアはそれほど悪くはないという印象です。

2019年1月29日 | コメント(5)

コメント(5)

値段を考えたらシグマの圧勝ですね。迷ってましたが購入決定です。

Artは性能は良いんですがとにかく重いんですよね。Nikonはある程度小型化を意識しているので、もしArtと同じ重量で出してきたら性能がどうなるか気になります

相変わらず、凄い性能ですね。解放時の性能が良いのは星景を意識しているのでしょう。
しかし、こうもOtusシリーズをベンチマークにしてしまうと、次に何をベンチマークにするか気になります。

個人的に28mmの焦点距離が好きなので、このレンズはとても気になります。 価格がネックですが、他と比べるとシグマのコストパフォーマンスの高さは重々承知なので、前向きに検討します。

865グラムかぁ。う~~~む(笑)
Art 35mm ぐらいだったらなぁ。
ほんとシグマは性能を極めますねえ。


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このページは、2019年1月29日 に公開されたブログ記事です。

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