リコーは一眼レフの市場が数年後に再び拡大に転じると予想している

Imaging Resource に、CP+で行われたリコー開発陣へのインタビューが掲載されています。

Ricoh Q&A from CP+

  • (リアルレゾリューションを採用する機種は、将来はもっと増えるのか?)
    この機能は、特に風景写真家に受け入れられている機能で、今後のモデルでも継続される。GR III にリアルレゾリューションが採用されていないのは、リアルレゾリューションが三脚を前提とした機能のためだ。GR III はスナップ用で、三脚で使うことを意図したカメラではない。 
  • (645Zの後でX1DやGFXが登場し、特にGFX50Rは非常に低価格だが、今後の中判の計画は?)
    我々は645シリーズを今後も続けていく。競合他社とは競うのは価格ではなく、画像の品質だ。カメラの中で最も重要なのは画像の品質だ。現時点では、より安価な中判カメラは考えていない。
  • (キヤノン、ニコン、パナソニックからフルサイズミラーレスが登場したが、リコーの対ミラーレス戦略は?)
    一眼レフの利点は美しい光学ファインダーで撮影プロセスを楽しむことができることだ。ミラーレスは簡単な操作でカメラを楽しめる。それぞれメリットがあるので、様々な可能性を検討している。ミラーレスの具体的な計画はないが、研究はしている。
  • (防水カメラの市場は拡大しているのか?)
    防水カメラの市場規模は安定しているが、市場はより高価なモデルに移行しているので、平均価格は少し高くなっている。
  • (一眼レフ市場が急速に縮小していることについて、どう思うか?)
    現在、新しいミラーレスシステムに多くの人が非常に興味を持っているが、ミラーレスに移行したユーザーの中には、再び一眼レフに戻ってくる人がいると思う。一眼レフには、光学ファインダーで美しい像をみることができるという利点がある。一眼レフ市場は減少しているが、1年後か2年後か3年後には、上昇し始めるだろう。
  • (APS-Cカメラの計画は?)
    APS-C一眼レフの利点は、コンパクトさと高速性だ。APS-Cカメラはミラーが小さいので、理論的には、連写速度をフルサイズよりも速くすることができる。我々はAPS-C機の開発を続けていくつもりだ。
  • (アクセラレータユニットでは何を行っているのか?)
    詳細は言えないが、アクセラレータの利点の1つは、画像処理エンジンで強いノイズリダクションをかける必要がなくなるということだ。それがアクセラレータ付きのカメラで高画質の画像が得られる理由で、これはリコー独自の技術だ。
  • (新型のTheta Z1は旧モデルの2倍近い価格だが?)
    Theta Z1には1インチセンサーが2つ搭載されており、画質はTheta Vよりも遥かに優れているので、高価格化は正当化されるだろう。
  • (ロードマップにあるKマウントレンズについて)
    85mm F1.4を開発中だが、発売時期については何も言えない。また、APS-C用の標準ズームがどのようなものになるのかは、まだ秘密だ。

 

リコーは1~3年後にはミラーレス移行したユーザーが一眼レフに戻ってきて、一眼レフ市場が再び拡大すると予想しているようですが、どうなることでしょうかね。

645に関しては、富士フイルムと価格競争をするつもりはないようですが、画質で勝負すると述べているので、GFX100の対抗機となる100MP機も登場するかもしれませんね。

また、APS-C機の開発継続も明言されているので、K-3 II の後継機は期待してもよさそうです。