ニコンはZマウントのミドルレンジからハイエンド製品の開発に注力している

Amateur Photographerに、ニコンUKのマネージャーの主にZ50に関するインタビューが掲載されています。

INTERVIEW NIKON Z 50

  • (Z50にボディ内手ブレを搭載しなかった理由は?)
    Z50の小型軽量のボディに多くの機能を詰め込んでおり、もし、ボディ内手ブレ補正を搭載したら、サイズを犠牲にしなければならないだろう。このクラスのカメラのユーザーは、ボディ内手ブレ補正を期待していないと考えており、これらを全て考慮して、レンズ内VRの採用を決定した。
  • (DXのZマウントレンズを拡張するつもりか?)
    今後3年のロードマップを発表しており、FXとDXの両方のレンズ群が含まれている。我々は常にユーザーニーズの調査を続けている。
  • (Zマウントのカメラはボディが大きくなるのか?)
    いいえ。Z50がZマウントで非常に小さなボディができることを示している。
  • (Z50が登場したがDXの一眼レフの計画はどうなっているのか?)
    一眼レフとミラーレスを並行して続けていくのが、我々の戦略だ。一眼レフもミラーレスもそれぞれに有利な部分があり、一眼レフのOVFや長いバッテリーライフを好むユーザーもいる。多くの人は、動画機能とサイズのためにミラーレスに移行している。
  • (Z50の上位と下位モデルについてコメントできるか?)
    我々は可能な限り多くのZマウントのユーザーを獲得しようとしており、全てのレンジの製品の開発を続けるつもりだ。どのような製品を開発しているかは言えないが、ミドルレンジからハイエンドの製品の開発に注力している。
  • (Z50にUSB Type-Cが搭載されていない理由は?)
    Z50は非常に小さなボディに多くの機能を搭載しようとしており、大きなUSB端子の採用は、カメラの大型化をしなければならないことを意味する。
  • (自撮りモードで三脚の使用が制限されることについて)
    バリアングルモニタを採用するとボディの幅が大きくなる。多くの人がZ50を動画撮影で手持ちで使用すると予想しているので、下方向へのチルトが最も適切な選択肢だと感じた。
  • (Z50が登場した今、DXの一眼レフを買う理由は?)
    全ての人がEVFを好むわけではなく、OVFを好きな人も多い。一眼レフの感触や重さ、ボタンサイズの方が遥かに好きだという人もいる。我々の戦略は両方を提供することで、ユーザーは一眼レフにもミラーレスにも移行するこができる。
  • (Z50の際立った特徴は何か?)
    重要なのはZマウントの光学的な優位性で、EXPEED6との組み合わせで高画質を実現する。

 

Z50に手ブレ補正が搭載されていないのは、小型化を優先したためということなので、将来手ブレ補正搭載のAPS-C機が登場したとしても、一回り大きくなるかもしれませんね。

ニコンの今後の商品戦略は、中級からハイエンドのZマウント機が中心になりそうですが、一眼レフに関しても継続が明言されているので、Fマウントの新製品にも期待できそうです。