タムロン「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」はリーズナブルで素晴らしい性能のレンズ

ePHOTOzine に、タムロンのEマウント用の広角単焦点レンズ「24mm F/2.8 Di III OSD M1:2」のレビューが掲載されています。

Tamron 24mm f/2.8 Di III OSD M1:2 Review

  • 鏡筒はプラスチック製で軽量(215グラム)だが、仕上げのクオリティは非常に高い。若干マイナスな点は、レンズの取り付けがとても固く、高価なレンズほど滑らかではないことだ。これは3本の広角レンズ(20mm、24mm、35mm)全てに共通している。
  • フォーカスリングは電子式(モーターによる駆動)で、非常に滑らかに動く。リングの重さは3本の広角レンズはどれも全く同じだ。
  • 最短撮影距離12cm、最大撮影倍率1:2は、フィルム時代のマクロレンズ並みで、間違いなく極めて大きなボーナスだ。ただし、ワーキングディスタンスは短いので、最短で撮影するには照明を確保するためにフードを外す必要がある。
  • AFは非常に静かだが、AFが迷うとわずかに作動音が聞こえる。しかし、AFが迷うケースがまれで、ほとんどのケースで、AFは静かに素早く正確にロックする。
  • 中央の解像力はF2.8からF16まで素晴らしい値(excellent)だ。隅はF2.8からF4で素晴らしい値(excellent)、F5.6からF16ではとても良好な値(very good)だ。

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  • 倍率色収差は未補正の状態では、隅で色ズレが見られるが、多くの被写体では問題にはならないだろう。
  • 歪曲は20mm F2.8と同様に自動補正前提で、未補正では-6.13%のタル型だが、補正時には-0.81%の妥当な大きさになる。将来、このレンズを中古で購入する場合は、カメラ内補正前提のレンズであることを意識する必要がある。
  • ボケは許容範囲だが、小口径の広角なので、当然ながら高性能な望遠と同レベルではない。
  • 逆光耐性は20mm F2.8と同様に優れており、画面の端に太陽が入っている場合でも、最悪でも綺麗な光芒が出るだけで、コントラストはほとんど低下しない。
  • 周辺光量落ちは開放で-1.8EV、F4で-1.4EV、F5.6で-1EV、F11~F22で-0.9EVで、比較的穏やかだ。
  • タムロン24mm F2.8は非常にリーズナブルな価格で、素晴らしい性能だ。このレンズは軽量コンパクトで目立たないので、街中の撮影にも最適だ。エディターズチョイス賞を贈る。
  • 良い点:素晴らしい解像力、色収差がよく補正されている、防滴構造、優れたフレア耐性、倍率1:2の近接性能、軽量コンパクト、価格が安い、静かなAF。
  • 悪い点:歪曲はカメラ内補正かソフトウェアによる補正が必要。

 

解像力は開放から画面全域で非常に高い値で、安価なレンズにもかかわらず申し分のない性能ですね。歪曲は素の状態ではかなり大きく、自動補正に頼っているようですが、周辺部の解像力の低下もあまり見られないので、特に問題はなさそうです。

安価で寄れて、逆光にも強いので、かなり魅力的なレンズに仕上がっているという印象です。