富士フイルムX-T4の手ブレ補正は動画ではジンバルに近い効果が得られる

Fuji Rumors で、富士フイルムX-T4と、ソニーα7 III、ニコンZ6 のボディ内手ブレ補正と動画品質の比較レビュー動画が紹介されています。

Fujifilm X-T4 vs Sony A7III vs Nikon Z7 IBIS and Video Quality Comparison

  • Max Yuryevが(youtubeで)、X-T4とニコンZ7(※正しくはZ6のようです)、ソニーα7 III のボディ内手ブレ補正と動画のクオリティを比較している。

詳細:

  • ニコンの動画は非常にシャープに見えるが、これはシャープネスとコントラストをより高めているためだ。
  • 4K動画はニコンとソニーは共に24MPからのオーバーサンプリング、X-T4は26MPからのオーバーランブリングで、X-T4のディテールはα7 III、Z7(※正しくはZ6のようです)と同等に見える。X-T4はコントラストとシャープネスの強調が抑えられている。4Kでは、3機種は同等に見える。
  • 4KからフルHDに切り替えると、X-T4は他の2機種と比べて、ディテールの減少が少ないように見える。ニコンはフルHDではシャープネスを強くしすぎで、エイリアシング(境界や斜線のギザギザ)が目立つ。ソニーはエイリアシングはそれほど強くないが、ディテールは最も乏しい。フルHDはX-T4がベストだ。

120fps/240fpsのスローモーション動画:

  • ソニーは120fpsで19Mbps、ニコンは120fpsで26MPS、富士は 120fpsで20Mbps、240fpsで40Mbpsで、ソニーと富士は若干エイリアシングが見られ、ニコンは更にずっと強いエイリアシングが見られる。富士は細部のディテールがより豊富だ。
  • 富士の240fpsでは、エイリアシングが更に強くなり、ディテールも失われる。富士の240fpsは、ソニーとニコンの120fpsよりも若干劣るにように見える。それでもなお、富士の240fpsはソニーやニコンの120fpsと比べて、かなり健闘しており、富士は良い仕事をしている。

手ブレ補正:

  • ニコンの手ブレ補正はそれほど優秀には見えない。ソニーは更に悪く、歩きながらの撮影には役に立たないことが知られている。X-T4の手ブレ補正は、ソニーとニコンよりも優れている。X-T4は、画面の隅で若干の歪みが見られる。
  • X-T4の電子手ブレ補正と手ブレ補正のブーストモードを有効にすると、ジンバルには及ばないが、ジンバルに近い効果が得られる。まだ、隅の歪みは若干見られる。
  • X-T4は大きなジッター(小刻みなゆれ)が見られないために、後処理でのブレの補正が非常に上手くいくが、ニコンはジッターが多いため後処理をすると不自然になる。ソニーは更に悪く、後処理での安定化はやりたくない。ブロギングでも一番手ブレ補正が良く効くのはX-T4だ。手ブレ補正のブーストモードでは、三脚に固定したように見えるが、若干の細かいジッターが見られる。ニコンは更に細かいジッターが多いが、ソニーには細かいジッターはほとんど見られない。

 

X-T4の4K動画の画質はフルサイズのZ6やα7 III と同等で、フルHDならフルサイズの両機をしのぐということなので、動画の画質は非常に優れていると言ってよさそうですね。

手ブレ補正に関しては、X-T4が一番よく効くようで、ジンバルに迫る効果があると述べられているので、手持ちで動画を撮る機会が多い方には、X-T4は有力候補になりそうですね。あとは、同じAPS-Cのα6600とも手ブレ補正や動画画質を比べて見て欲しいところですね。

[追記] 元記事にZ7と記載されていますが、テストに使用されているニコン機は実際にはZ6のようです。