オリンパスの2020年3月期の映像事業は104億円の営業赤字

オリンパスが2020年3月期の決算を発表しています。

2020年3月期決算情報

  • 売上高は、436億円、為替の影響を除くと前年比8%減少した。営業損失は、104億円、為替の影響を除くと81億円の改善。前年同期に計上した生産拠点の再編に伴う費用が今期は発生していないことに加え、販管費の効率化等が奏功した。
  • 第4四半期に発売された新製品「OM-D E-M1 MarkIII」は好調に推移した。しかしながら、厳しい事業環境が続く中、新型コロナウイルスの感染拡大により、通常の販促活動ができなかったことも加わり、残念ながら想定通りの損益改善には至らなかった。

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  • 映像事業では、2月から全世界の多くの販売店が営業を停止、また商談やイベントが延期・中止となり、想定通りの販促活動ができない状況が続いた。
  • 4月の売上高は、前年同月の実績と比較すると、内視鏡事業で約10%減、治療機器事業で約30%減、科学事業で約20%減、映像事業で約60%減となった。
  • 営業活動に制限がある状況が続いているため、新規受注の数は前年比で減少傾向にあり、5月はより厳しい状況となっている。

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オリンパスの映像事業は、2020年3月期も大きな営業赤字となっていますが、それでも2019年に比べれば赤字幅はかなり縮小していますね。映像事業の売上は4月は60%、5月はそれ以上の落ち込みということで2021年も厳しい状況が続きそうですが、E-M1 Mark III が良く売れているのは好材料ですね。