パナソニックDC-G100は4Kは厳しいがフルHDのVlogツールとしては使える

DPReviewに、パナソニックDC-G100のレビューが掲載されています。

Panasonic Lumix DC-G100/G110 initial review

  • Nokiaからライセンスを受けた技術を使った指向性オーディオモードには、顔認識と連動してマイクの指向性を調整するトラッキングモードも含まれている。
  • ボディ内手ブレ補正はないが、動画では電子手ブレ補正(EIS)が使用できる。しかし、EIS使用時は更に大きくクロップされる(クロップは4KでEISオフで1.26x、EIS標準で1.37x、EIS強で1.79x。フルHDではEISオフで1.00x、EIS標準で1.09x、EIS強で1.43x)。4KのEIS強では12mmのレンズが35mm換算で47mmになり、7-14mmのズームを使っても換算27mmの画角しか得られない。
  • シャッターはGM1と同じ仕組みで、先幕は電子で後幕のみメカの単幕メカシャッターだ。メカシャッターの最高速は1/500秒、シンクロは1/50秒に制限される。1/500秒以上は完全な電子シャッターになる。メカ・電子シャッターの自動切り替えモードやPモード使用時は、カメラは電子シャッターの使用を極力回避するために絞り込むことが多く、回折の影響でソフトな画像になる。
  • フラッシュは内蔵されているが、シンクロ速度が1/50秒なので、明るい場所では絞らなければならず、フラッシュはあまり効果的に使えない。
  • 液晶モニタはソニーZV-1と同様に完全に180度開くわけではなく若干手前で止まる。モニタは184万ドットで驚くほど明るく、屋外でも実用的だ。
  • ブイログ用カメラとしては予想外のことに、G100にはファインダーが組み込まれている。これはフィールドシーケンシャル方式で、3つの色を次々と写すものだが、リフレッシュがこれに気付かないほど速く、目を動かしてもテアリングが目立たない。
  • インターフェースはパナソニックのカメラでは標準的なものだ。メニュー配置は理に適っていて、探している設定を簡単に見つけることができる。
  • 自撮りでモニタを顔の方向に向けると、セルフショットモードに切り替わり、自動的に顔認識と音声の追尾モードがONになる。
  • バッテリーライフはCIPA規格で270枚で、素晴らしく良くはないが、このクラスでは一般的で、1日の撮影には十分だ。
  • フルHDの動画はセンサーの全幅(EIS使用時はわずかにクロップ)を使用でき、画質は良好だが、4Kではキットズームの12-32mmではEISを使わなくても30mm相当までの画角しか得られず、室内で大きな被写体を撮るのは難しい。
  • 手ブレ補正が5軸になるのはフルHDだけで、4Kでは4軸になるのも、4Kの価値を更に疑問視させるものだ。しかし、フルHDは非常に低いビットレートしか使用できず、圧縮率が高い動画に後処理用のV-Log Lが提供されているのは謎だ。
  • 記録時間は4Kで10分、フルHDで29分59秒の制限があるが、YouTubeでは一つの質疑応答に20分以上かかることもある。
  • VUメーターが表示されるが、オーディオのモニターはできない。
  • G100はスチルカメラとしても有用だが、シャッターによる制限が顕著なのが残念だ。
  • 私の第一印象としては、G100は小さく魅力的なカメラだが目的にかなうものとは思えない。最終的には、多くの人にとっては4Kでの撮影を計画しているか否かだと思う。オーディオ機能が期待通りに動作するなら、フルHDではまともなブイロギングの道具になるかもしれない。

 

DPReviwのG100のインプレはかなり辛口で、かなりダメ出しされていますね。4Kで電子手ブレ補正使用時のクロップが大きいことや、録画時間が短いこと、スチル用としてはメカシャッターの性能が足りないことなどがマイナスポイントになったようです。

もっと広角よりの手ブレ補正付きのキットレンズがあれば、もう少し肯定的な評価になったかもしれませんね。