富士フイルムがGFXシリーズの大型アップデートと「GF30mmF3.5 R WR」を正式発表

富士フイルムがGFXシリーズの機能を改善・強化する大型アップデートと、広角単焦点レンズ「GF30mmF3.5 R WR」を正式に発表しています。

「GFXシリーズ」史上、最大のファームウェアアップデートを実施

  • 富士フイルムは、「GFXシリーズ」の3モデルである「GFX 50S」「GFX 50R」「GFX100」の最新ファームウエアを2020年6月30日に公開する。
  • 「フィルムシミュレーション」を3モデルともに拡充。「クラシックネガ」モードを3モデル全てに新搭載。「ETERNAブリーチバイパス」を「GFX100」に、「ETERNA」モードを「GFX 50S」、「GFX 50R」にそれぞれ搭載した。
  • 「スムーススキンエフェクト」を「GFX 50S」、GFX 50R」に、「カラークロームブルー」を「GFX100」に搭載。
  • 「GFX100」において、低照度-5EVの環境下でも高速・高精度な位相差AFを実現。また「GFX 50S」、「GFX 50R」においてもAF時の露光時間を延ばすことで暗時のAF精度を向上させる「AF-S時低輝度優先AF」モードを新たに追加。
  • 3モデルにおいて顔・瞳AF性能が改善。
  • 3モデルにおいて、フォーカスブラケティングにオートモードが追加。
  • 3モデルにおいて、一部のテザー撮影機能に対応したソフトウエアを使用する際に、PC上から静止画撮影の露出条件(シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正)を設定変更することが可能に。
  • 3モデルにおいて、カメラ内で付与したレーティング情報が一般的なソフトで閲覧可能に。
  • 「GFX 50S」、「GFX 50R」において、SDカード内の1フォルダ当たりの保存可能枚数の上限が、999枚から10倍の9,999枚に増加。
  • 「GFX100」と、「GFX100」の本機能に対応したジンバル・ドローンを組み合わせることで、動画撮影の開始・終了、動画撮影の露出条件(シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正)の設定、マニュアルフォーカスのピント調整が制御可能に。
  • 「GFX100」ではHDMI経由で最大4K/29.97P 12bitの動画RAWデータ出力が可能となり、ATOMOS社製HDMIフィールドモニター/レコーダー「NINJA V」でApple ProRes RAWとして記録することが可能。

フジノンレンズ GF30mmF3.5 R WR」新発売

  • 富士フイルムは、「GFXシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズGF30mmF3.5 R WR」を2020年7月下旬に発売する。希望小売価格は22万7000円(税別)。
  • 非球面レンズ2枚、EDレンズ2枚を含む10群13枚の光学設計を採用したことで、球面収差や色収差などを徹底的に抑制。広角レンズで顕著に表れるディストーションも効果的に補正し、圧倒的な描写力を発揮。
  • 最大径Φ84mm、全長99.4mm、質量510gのコンパクト設計。
  • 鏡筒の9ケ所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を採用。
  • インナーフォーカス方式を採用したことで、高速・静音・高精度なAFが可能。フォーカスブリージングも0.05%まで低減しているため、動画撮影にも最適。

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GFXの超大型アップデートが発表されました。アップデートの内容はフィルムシミュレーションの追加、AFの改良、RAW動画の出力、ジンバル・ドローンとの連携機能など多岐にわたっており、GFXユーザーには大いに歓迎されそうです。

新しい交換レンズのGF30mmF3.5 R WR は、風景派の人には待望の換算24mmのレンズで、どのような写りなのか楽しみですね。なお、このレンズは7月3日から予約受け付け開始で、まだ店頭価格はでていないようです。