キヤノン「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は開放から一貫して高い解像力を維持している

ePHOTOzineに、キヤノンの普及型のRFマウント用標準ズーム「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」のレビューが掲載されています。

Canon RF 24-105mm f/4-7.1 IS STM Review

  • 鏡筒はハイクオリティなプラスチックが多用されており、造りはとても良好で、重さも395グラムと控えめだ。
  • 先端のリングはコントロールリングとフォーカスリングの兼用で、滑らかに動く。ズームリングは重いが動きは滑らかだ。
  • 手ブレ補正の効果は公称で5段分だが、これは撮影者によっても変わり、レビュアーは3~4段分の効果だった。
  • STMによるAFは素早く正確で、静音性にも優れている。
  • 最大撮影倍率は、ズーム域やAF/MFで異なり、望遠端のMFでは最大0.5倍まで寄れるので非常に便利だ。
  • 24mmの解像力は、中央はF4からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF4からF8までとても良好な値(very good)だ。

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  • 35mmの解像力は、中央はF4.5からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF4.5からF8まで素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 70mmの解像力は、中央はF6.3からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF6.3からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。

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  • 105mmの解像力は、中央はF7.1からF11まで素晴らしい値(excellent)で、隅はF7.1からF11まで素晴らしい値(excellent)だ。全体として、このレンズは一貫してexcellentレベルの解像力を維持していて、開放付近の解像力は称賛に値する。

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  • 倍率色収差の測定結果は非常に低い値で素晴らしいが、補正を切ることができないので、おそらく自動補正が貢献しているだろう。
  • 歪曲は24mmで-0.59%、35mmで-0.26%、70mmで-0.11%、105mmで-0.12%のタル型で良く補正されおり、素晴らしい結果だ。
  • ボケはめちゃくちゃに滑らかというわけではないが、満足の行くものだ。望遠端のF値が暗いので、背景のボケの大きさが制限されるのは残念なところだ。
  • 逆光耐性は素晴らしく、フードが付属していないにもかかわらず、光源を入れてもフレア・ゴーストやコントラストの低下はわずかだ。
  • 周辺光量落ちは、24mm開放で-1.7EV、105mm開放で-1.5EVで、とても穏やかだ。
  • RF24-105mm F4-7.1は軽量コンパクトで近接撮影に強く、価格はRF24-105mm F4Lの半額と魅力的だ。防塵防滴仕様でフードが付属していればよかったが、これらの点を考慮しても、手頃な価格の優れたレンズで大いに推薦する。
  • 良い点:素晴らしい均一な解像力、色収差が少ない、周辺光量落ちが穏やか、歪曲が小さい、逆光耐性が良好、24mmをカバー、最短撮影距離が短い、速く正確なAF、コントロールリングが静かに動く、手ブレ補正、小型軽量。
  • 悪い点:防塵防滴のシーリングが無い、フードが付属しない、望遠端のF値が暗い。

 

RF24-105mm F7-7.1は、35mm以上のズーム域では開放から画面の全域でexcellentの解像力で、キット用の安価で軽量コンパクトなズームとしては期待以上の性能という印象です。

広角端は少し隅の解像力が落ちますが、それでも隅は開放からvery goodなので、十分な性能と言ってよさそうです。近接撮影に強いのもポイントが高いですね。