ニコンD5000はAFや露出などのカメラの基礎部分が非常によくできている

dpreviewにニコンD5000の詳細なレビューが掲載されています。

Nikon D5000 Review by Richard Butler, June 2009

  • 画質はまぎれもなく素晴らしいもの。デフォルトの設定ではJPEG出力がややソフトだが、若干のパラメータの調整でよい結果になる。RAWでの撮影がベスト
  • デフォルトのJPEGでは、KissX3のほうがシャッキリとした描写。E-620との比較でも積極的にシャープネスを強くしているE-620のほうがシャープ
  • 高感度の性能は大変に素晴らしく、ISO800までは見事なノイズレベルを保っている。KissX3との比較では、ISO800ではKissX3のほうが若干ディテールの情報が多いが、それ以上の感度ではD5000のほうがディテールに優れる
  • ファインダーはこのクラスのカメラとしては出来がいい。露出は正確だがアンダーになる傾向があり、ディテールの喪失を防いでいる
  • 位相差AFは高速だが、コントラストAFは非常に遅く多くの場面で役にたたない
  • 動画はコンデジと比べれば素晴らしい品質だが、制限が多く、メインの録画機とはなり得ない
  • D5000は機能がテンコ盛りのカメラだが、それ以上に重要なことは、AFや露出などのカメラの基礎の部分が非常に良くできていることだ

 

KissX3やE-620の画像と並べて比較してみると、D5000のJPEG出力はかなりシャープネスが弱く、ソフトな感じがしますね。DIGIC4以降キヤノンのJPEG出力はソフトな傾向にあると言われていますが、D5000のほうがよりソフトな絵作りというのは少し意外な感じもします。

ただ、高感度になると、KissX3はディテールが失われ色が淡くなってしまうのに対し、D5000は粘り強くディテールや色を保持していて良好な描写ですね。