キヤノンTS-E 24mm F3.5 L II は極上の光学性能

dpreviewにキヤノンTS-E 24mm F3.5 L II の詳細なレビューが掲載されています。

Canon TS-E 24mm 1:3.5 L II review Andy Westlake, July 2009

  • テスト機はフルサイズの1Ds Mark III と5D Mark II
  • 中央の解像力は絞り開放から極めて高いが、四隅は若干ソフトになる。F8-F16まで絞ると画面全域で素晴らしい解像力になる
  • シフトしたときには周辺部の描写が甘くなる。シフト時にベストな解像力にするにはF11-F16まで絞る必要がある
  • 倍率色収差は極小で、実質的にほとんど存在しない。周辺光量落ちはイメージサークルが大きいために少なく、開放で1.3EV
  • 歪曲はゼロに近く、無視してよい値。逆光耐性は非常に良好
  • 光学性能は極上で、キヤノンがこれまでに開発した24mmレンズの中でベストの性能。EF16-35mm F2.8L II より確実に優れている。EF24mm F1.4L II さえ色収差が少ないことで上回っている
  • 高価なレンズだが、旧型より作りも光学性能もよく、ティルト・シフトレンズを必要しているユーザーなら絶対に後悔しないだろう

 

これは素晴らしく高性能なレンズですね。"キヤノンは広角レンズの設計が苦手"という話がよく出ていますが、このレンズの性能を見る限り、キヤノンも気合を入れれば(?)十分に性能のいい広角レンズを作ることができるようです。

このレンズで投入した新技術をフィードバックして、ニコンの14-24mm F2.8に対抗できる高性能な広角ズームも出して欲しいところですね。