ソニー Vario Sonnar T* 16-35mm F2.8 はいくつかの欠点があるレンズ

LensTip.comにソニーのVario Sonnar T* 16-35mm F2.8 ZA SSMのレビューが掲載されています。

Sony Carl Zeiss Vario Sonnar 16-35 mm f/2.8 T* SSM - lens review

  • 中央部の解像力はズーム全域で開放から良好な値で、F5.6まで絞ると40lppm前後の素晴らしい値になる。しかし、我々はレコードを破るほどの解像力を期待していたので、この結果は少し残念だ
  • 周辺部の解像力は、APS-Cでは16-24mmでは開放からしっかりとした値だが、35mmではF2.8-F4で解像力は基準となる30lpmmを下回る。F5.6まで絞れば良好な解像力になる。フルサイズでは開放時の解像力が低い
  • 色収差はワイド端で非常に大きく容易に認められるレベルだが、絞ると小さくなり、2段絞れば平均的な値になる
  • 歪曲はフルサイズでは16mmで4.21%のタル型で、非常に目立つ。ゴースト・フレア耐性は良好で、逆光でも問題ない
  • フルサイズでの周辺部のコマ収差は非常に大きい
  • 周辺光量落ちは、大変に大きく、フルサイズでは16mm開放で65%(-3.0EV !!! )で周辺部は3段分も暗くなる。絞ってもあまり改善せず、F4で56%、F5.6で52%、F8で48%、F11で42%、F16で38%の周辺光量落ちがある。トキナーの11-16mmは11mm開放で38%で、これは、ツァイスのF16と同じ値
  • ソニーの16-35mmは高価なレンズだが、欠点がないレンズではない。ニコンの14-24mm F2.8ほどよくはないが、キヤノンの新しいほうの16-35mm F2.8L よりは少しよい

 

APS-Cで使うには十分な性能ですが、フルサイズで使うには周辺部の描写性能や周辺光量落ちなどの点で若干物足りない性能のように感じます。特に絞っても周辺光量落ちがあまり改善しないのは、用途によっては使いにくいかもしれませんね。