LensTip.comにソニーのVario-Sonnar T* DT16-80mm F3.45-4.5のレビューが掲載されています。
・Sony Carl Zeiss Vario-Sonnar T* DT 16-80 mm f/3.5-4.5 - lens review
- 中央部の解像力は、ズーム全域で絞り開放から良好な値で、最高で43lpmmに達する(※基準値は30lpmm)
- 周辺部の解像力は素晴らしく、特に16-50mmでは35-39lpmmと文句の無い値。ただし、絞り開放での性能はそれほどよくはない。このレンズの性能は、このクラスで最もよいものの一つ
- 色収差はズームの中間域では低い値で問題ないが、16mmでは0.12%で中程度よりやや高めのレベル。80mmではF4-F5.6では色収差が少なく非常にシャープだが、F8以上に絞ると色収差が目立つようになる
- 歪曲はワイド端で3.9%のタル型でキヤノン17-85mmの6%よりも小さくシグマ17-70mmと同レベル。30mmまでズームすると歪曲はほぼゼロ(0.16%)になり、50-80mmでも0.64%でわずかに増える程度
- 周辺光量落ちはワイド端開放で42%(-1.6EV)、30mmで24%(-0.79EV)、50mmと80mmで30%(-1.04EV)で、ズーム全域で大きい
- AFは精度は問題ないが、作動音が気になる
- ツァイス16-80mmは、同クラスのライバルよりも光学性能に優れ、他機種のオーナーが羨むとても高性能で汎用性の高いレンズ
DT16-80mmは、ズーム全域で解像力が高く大きな欠点のないレンズで、とても魅力的な標準ズームに仕上がっていると思います。周辺光量落ちはズーム全域でやや大き目ですが、絞れば目立たなくなるので許容範囲といったとことでしょうか。
キヤノンユーザーの管理人としては、新型のEF-S15-85mmが光学性能でこのレンズに勝てるかどうかが気になるところです(ちなみに、旧型のEF-S17-85mmはDT16-80mmより悪いと結論にはっきり書いてあります(^^;)。
トリック
DT18-55mm F3.5-5.6の絶賛レビューを聞いた後に、これを聞かされると、頑張ってお金を貯めてT* DT16-80mm F3.5-4.5を買った方が良さそうに思えてきますね~。これで値段が5万円台くらいまで頑張ってくれて、F値でも頑張ってくれたら、具体的に購入の検討が出来るのですけど。
最近ここのレンズ評を読んでいて思ったのですが、今までは将来カメラは全てフルサイズに移行すると思っていましたし、その見方自体は変わりませんが、レンズの周辺光量落ちとかを考えると、レンズはフルサイズでカメラはAPS-C、またはフルサイズカメラでAPS-C撮りって組み合わせなら、レンズの欠点を少しは隠せるのでは、とか思いました。
Air
この評価は異論なしですね。
このレンズはα700と組み合わせて使っていますが、風景撮影で使うズームレンズとしてはほぼベストといえるレンズですよ。
特に凄いのが、光源を入れた逆光時の性能で、これは24-70 F2.8ZAを上回る画質を得られるので重宝してますよ。
トリック
『α350/α300&α200 完全ガイド』って本に、DT16-105mm F3.5-5.6は、ツァイスのDT16-80mmに遜色ない性能で、サイズは全く同じで値段は安い、と開発者がこっそり自慢していますが、どうなのでしょうか?
このサイトでも昔に性能の比較レビューが出ていましたが、DT16-105mm F3.5-5.6には、あまり良い言葉が無かった感じですが……。でも、実際の使用者の評判は良いのですよね~。使ってみないと、こうしたテストでは分からない部分とか、あるのでしょうか?
しかし、DT18-55mm F3.5-5.6、もうちょっと望遠、伸ばして欲しかったです。これは商売の論理なのか、レンズの性能での限界なのか……。
管理人
コメントありがとうございます。
>トリックさん
価格はツァイスのブランド料も入っていると思われるので、多少高いですが、それだけの性能があるレンズだと思いますよ。
APS-Cでフルサイズ用のレンズを使えば、周辺部の画質は気にしなくていいかもしれませんが、まともな画質のレンズは高くて大きいので、APS-C専用レンズとどちらがいいかは、体力や撮影スタイルによるかと思います。
あと、DT16-105mmは海外のレビューを見る限りでは、ズーム中間域で周辺部の解像力がかなり落ち込むので、個人的には(実際にサンプルを見ても)DT16-80に比べると少し見劣りする性能のように感じます。ただ、このあたりの画質の感じ方は人それぞれだと思うので、レビューサイトのサンプルを実際に自分で比べて見るのが一番いいかと思います。
>Airさん
本当に性能のいい標準ズームだと思います。私は、キヤノン&ペンタユーザーですが、このレンズをずっと羨ましく思っていました。望遠側がF5.6ではなくて、F4.5というのも魅力的ですね。
Air
なぜか16-105mmも使ったことがあるのでコメントすると、16-105mmと、16-80mmの決定的な違いは逆光時のハレーションの出方というか、出やすさですかね。
16-105mmのほうが気をつけないとハレーションやゴーストが出やすいんですよ。
Sonyの開発者の自慢話はまぁ、基本的には間違ってないのですが、ツァイスの品質基準に到達しなかったのもまた事実なので、T*コーティングによるものだけ・・・というわけではなさそうなんですよね。
二段ズームにした弊害があるかも。
ただ、キットレンズとしてはこれまたものすごく優秀なレンズなんですけどね~。
トリック
Airさん、お金持ち~(ウラヤマ~~~)
DT16-80mm F3.45-4.5は中古でも私には”高値”の華だな~。