シグマAF24-70mm F2.8 EX DG HSMの周辺部の解像力はとても残念

PhotozoneにシグマAF24-70mm F2.8 EX DG HSMのフルサイズ機によるレビューが掲載されています。

Sigma AF 24-70mm f/2.8 EX DG HSM (FX) - Review / Test Report

  • 歪曲は24mmで2.68%のタル型で、70mmでは1.3%の糸巻き型。40mmでは、ほぼ歪曲がゼロになる。歪曲は、このクラスとしては良好で文句はない
  • 周辺光量落ちは24mm開放では非常に目立つ(-1.62EV)が、絞れば改善する。驚いたことに、F8まで絞っても周辺光量落ちはかなり高いレベル(-0.72EV)のまま。70mmでも同じような状況(開放で-1.14EV)だが、全体的に周辺光量落ちは少なくなる。40mmでは全く問題なし
  • 中央部の解像力は絞り開放では甘いが、24mmではF4まで、40mmと70mmではF5.6まで絞ると素晴らしい解像力(excellent)になる
  • 周辺部と四隅の解像力はかなり悪く、24mm開放では"中程度(fair)"のレベル。しかし、F5.6まで絞れば"とても良い(very good)"のレベルになる。40mmでは周辺部の画質は少し良くなるが、70mmでは再び解像力が落ち、開放では非常に低い値となる。70mmでは絞ってもあまり解像力は向上せず、F11まで絞らないと"とても良い(very good)"のレベルにならない
  • 色収差はズーム全域に目に付き、24mmでは若干高い値。絞っても改善しないが、全体的な色収差は中程度
  • ボケは前ボケはとてもスムーズだが、残念なことに、後ボケはかなりうるさい
  • 開放では中央の解像力はかなり低く、そして周辺部の解像力はとても残念なものだった。加えて、周辺光量落ちは24mmでは絞ってさえかなり高く、ボケ味もズーム全域でよくない。安い価格でF2.8のズームが欲しいなら、それでもなお魅力的な製品かもしれない

 

光学性能は5点満点で2.5点と、設計の新しいレンズとしてはかなり厳しい評価になっています。確かに、MTFを見る限りではあまり性能がいいレンズとは言えないようですが、実写サンプルを見ると、悪くない印象です。ただ、後ボケは確かにかなりうるさいみたいですね。