・Canon EOS 1D Mark IV vs Nikon D3s (比較記事)
・Detailed image quality data for Canon EOS 1D Mark IV (1D Mark IVのベンチマーク)
・Detailed image quality data for Nikon D3s (D3Sのベンチマーク)
- DxOMarkのスコアは(D3Sと1D MarkIVで)概ね10ポイントの差がついているが、これは旧型(D3と1D Mark III)のときの差に極めて近い値。この差はセンサーの面積によるもの
- 高感度(Low-Light ISO)は、D3Sが3253という桁違いの結果を達成していてランキングトップの成績。1D Mark IVは1320でランキング12位。両機の差は、1段分を超える
EOS-1D Mark IV | Nikon D3S | |
---|---|---|
DxOMark Sensor (RAWによる 画質の総合点) |
73.6 | 82.4 |
Color Depth (色の再現域と分離) |
22.8 | 23.5 |
Dynamic Range (ダイナミックレンジ) |
12 | 12 |
Low-Light ISO (DxOの基準で許容できる 最高のISO感度) | 1320 | 3253 |
このテストは画素ピッチが大きい機種のほうが圧倒的に有利なので、センサーが小さくより高画素の1D Mark IVには厳しいテストかもしれませんね。
ただ、DxOMarkはセンサーのベンチマークテストであって最終的な画質を表しているわけではないため、数値が上回っているからと言って単純にD3Sのほうが画質がいいというわけでもないと思います(同サイズのプリントでの比較なら結果が変わってくることもあるでしょうし・・・)。
また、ダイナミックレンジに関しては、1D Mark IVはD3Sと並んで12で、これは、画素ピッチの違いを考えると1D Mark IVの大健闘と言っていいのではないでしょうか。
高感度に関しては1D Mark IVはD3Sに数値で2倍以上の差が付けられていて、この分野に関してはニコンが一歩先を行っているようです。とはいえ、APS-C機と比べれば1D Mark IVの高感度も大変に優秀なことには変わりはありませんが。
funifuni
うーん。
キヤノンユーザーとして若干ショックでは有りますが、D3Sの性能は凄まじいですね。
殆どの項目で1D4を圧倒していますね。
やはり、「フルサイズに勝てるのはフルサイズだけ」
…というのが結論ですかね。
えまのん
>「フルサイズに勝てるのはフルサイズだけ」
中判デジカメわ?
常々、疑問なんですが、撮影素子のサイズを問題にされる方は、なぜにハッセルブラッドとか645Dとかに行かないんでしょう?
Kei
D3sとの比較相手ならAPS-Hの1D Mark IVじゃなくてもうすぐ出ると噂の1Ds Mark IVにしてあげないと可哀そうですね。1Dsは連射性能で負けちゃうんでしょうけど、動画性能に期待出来そうなんで楽しみです。
匿名
AF性能は圧倒的に1Dが上なので、このAF追従能力と高感度耐性が合わされば夢の機種が・・・なんて。
eos 3d
AF性能は圧倒的に1Dが上?月刊のカメラマン比較記事を良く読んでみたら?
とおりすがる
AF性能で速さは1D、正確さはD3がそれぞれ若干上という感じで、残念ながら1Dに圧倒的なアドバンテージはないよ。
とりお
>「フルサイズに勝てるのはフルサイズだけ」
DxOの評価では、確かD90(APS-C,12MP)が1D3(APS-H,10MP)に勝っていましたよ。
連射機とはいえ、ローパスフィルターの質から違うフラッグシップが、
1年余りで中級機に負けてしまう評価基準って・・・
ニコンは高感度に強いというのが一般的な評価ですが、
他社機の画に比べると、ディテールは失われています。
ディテールの再現性が高いD3Xが高感度に弱いことを考えれば、
D3、D3sのディテール喪失は、高感度耐性の代償であることがうかがい知れますね。
しかし多くの人が常用するのは低感度ではないでしょうか。
近頃の高感度化競争はいささか性急に見えます。
花畑四十郎。
>「フルサイズに勝てるのはフルサイズだけ」
キヤノンに勝てるのはニコンだけ。
ニコンに勝てるのはキヤノンだけ。
高感度が綺麗でディテールが潰れるとは、かつてはキヤノンの評価でした。両社の切磋琢磨は我々にはありがたいことです。
匿名
>eos 3dさん
あ、暗闇での場合です。ノイズだらけながらもAFは追従できているという、アサヒカメラでの記述がソースです。
といっても、それほど真っ暗闇でISOを物凄い数字にしながらシャッター速度を求める場面って一体なんだろう・・・。夜景なら三脚、マスコミの取材ならストロボ使えばいいし。通常ISOでのディティールの再現度なども更に磨いて極めて欲しいですね。
凧tako
『真っ暗闇でISOを物凄い数字にしながらシャッター速度を求める場面』はカメラマンのボキャブラリーでしょう。カメラの機能が良くなればそれだけ撮れる可能性が広がる、創作できるってことです。
ま、私も頭固いですから野生動物の撮影とか照明の暗い地方の体育館とか舞台とか…
高感度競争はまだまだ続くのかな…