キヤノンEF70-200mm F2.8L IS II はEF70-200mm F4L ISをしのぐ光学性能

PhotozoneにキヤノンEF70-200mm F2.8L IS II のフルサイズ機(5D Mark II)でのレビューが掲載されています。

Canon EF 70-200mm f/2.8 USM L IS II - Review / Test Report

  • しっかりと組み上げられた金属性鏡筒のクオリティは本当に素晴らしい。ガタつきは全くなく、ズームリング、ピントリングは非常にスムーズ。インナーフォーカスを採用し、前玉は回転せず、鏡筒は伸びない
  • 歪曲は70mmで-0.875%のわずかなタル型、200mmでは1.13%の穏やかな糸巻き型で、よく補正されているが、それでも単焦点レンズと比べると若干大きい
  • 周辺光量落ちは135mmと200mmの開放時に最大となるが、1.3EV前後で比較的穏やか。F5.6以上に絞ればおおむね解消する。周辺光量落ちはフルサイズでは大部分のレンズで問題になるが、このレンズではそれほど大きな問題ではない
  • 中央部の解像力は、開放からすべての焦点距離で最高(excellent)レベル。周辺部と四隅の解像力は、とても良い(very good)のレベルで、時に最高(excellent)レベルに達することもある。200mmではワイド側と比較するとわずかに解像力の低下が見られる。このレンズの解像力は見事だ
  • 倍率色収差は0.7ピクセルよりも少なく、実写では何も心配することはないだろう。軸上色収差は大きくはないが、目を凝らせば見えるかもしれない
  • ボケ味は、ハイライト部分の形は完璧でF2.8からF5.6では輪郭も目立たない。四隅では口径食の影響でハイライトの形が猫の目状になるが、絞れば解消する。ボケのクオリティはズームレンズとしてはとても良好だが、最高レベルの単焦点レンズのほうが少し良い
  • 新型はズーム全域で非常にシャープで、ボケも綺麗だ。このレンズは旧型のEF70-200mm F2.8L ISを容易に上回る性能で、伝説的な性能のEF70-200mm F4L ISさえも(ごくわずかだが)押さえてトップの性能だ。唯一の欠点は価格で、旧型よりも25%も高くなってしまっている。しかし性能を比較すれば、この価格が正当化できるのは明らかだ。強く推薦!

 

光学性能は5点満点で4.5点と極めて高い点数になっています。解像力は旧型を二回りくらい上回っていて、ボケ味も良好、周辺光量落ちも問題なしと、文句の付けようの無い高性能レンズに仕上がっていると言ってよさそうです。

これまで非常に高い評価をされてきたEF70-200mm F4L ISを"超えた"と判定されているので、キヤノンで最高画質の望遠ズームの座を弟分(F4L IS)から奪還と言ったところでしょうか。