ソニーDT30mm F2.8 Macro SAMは価格を考えれば立派な性能

ePHOTOzineにソニーのDT30mm F2.8 Macro SAMのレビューが掲載されています。

Sony DT 30mm F/2.8 SAM Macro Lens Interchangeable Lens Review

  • 重さはわずか150gで非常に軽量コンパクト。マウントを含む大部分はプラスチックだが、部品のかみ合わせと仕上げは良好
  • SAMモーターによるAFは、SSMモーターのように静かではない。AFは通常の距離では非常に速いが、フォーカスリミッターが用意されていないので、合焦に迷う場合は少し時間がかかる
  • 解像力はF2.8では少々甘いが、F4では画面全体で良好(good)な解像力になる。解像力のピークはF8とF11で、隅々までとてもよい(very good)解像力になる。解像力に関して言えば、この価格の製品としてはとても立派な性能
  • 色収差は予想よりも大きく、周辺部はF16で1.1ピクセルを超える。これは、コントラストの高い画像では若干問題が起きるかもしれない。最も色収差が少なくなるのはF4前後で、許容範囲内のレベルになる
  • 周辺光量落ちは、絞り開放では-2.23EVで極めて目立つが、F5.6まで絞れば目立たなくなる
  • 歪曲は、5.99%のタル型で単焦点レンズとしては極めて大きく、直線的な被写体では非常に目立つだろう。このレンズは、複写の用途には不向き
  • 逆光耐性はとても良好で、強い光が画面内に入るとわずかにコントラストが低下するものの、極端な状況でのことだ。画面外の光源では、多くのケースでほとんど問題がない
  • 私はこのレンズを心から楽しむことができた。軽いので、カメラバックに入れておいてもほとんど気にならない。低価格であることを考えると、作りも良好だ

 

光学性能は歪曲や色収差などの面で多少の問題はあるようですが、低価格なレンズであることを考えれば十分な性能と言ってよさそうです。

歪曲の5.99%という値は超広角ズームのワイド端並みかそれ以上の値で、マクロレンズとしては非常に大きな値ですが、ePHOTOzineの歪曲のテストは、Photozoneなどの他のレビューと比べてかなり大きな値になる傾向があるようなので、少し割り引いて考えたほうがいいかもしれません。