ソニーNEX-5/NEX-3は全自動カメラとしては非常によいカメラ

dpreviewにソニーNEX-5とNEX-3の詳細なレビューが掲載されています。

Sony NEX-5 and NEX-3 review posted

  • 何か設定を変更しようとすると、ボタンの数が足りずにメニューに直接アクセスできない。PASMモード(全自動以外のモード)では、誰もが複雑な操作に及び腰になるだろう
  • AF性能はとても良好だが、パナソニックのマイクロフォーサーズ機ほどは速くはなく、特に暗所ではAF速度の低下が顕著。AFポイントの手動選択はとてもやりやすい。コンティニュアスAFはライバルと同様に弱く、子供などの動体の追従は期待できない
  • JPEGでの高感度性能は、キヤノンのKiss X4とノイズ、ディテールともに非常に近い結果だが、超高感度では色ノイズがNEXのほうがわずかに少ない。E-PL1と比べると、ノイズは少ないがディテールはそれほど勝っていない。NEXの性能はとても良好だが、ライバルと比べて傑出しているわけではない。RAWでの比較では、ノイズレベルはKiss X4と同程度でNEXがごくわずかに少ない
  • キットズームの18-55mmは、しっかりした性能のレンズで、解像力は概ね高く(特に中央は優秀)、色収差も適度に補正されている。周辺光量落ちは非常に少ない。しかしながら、歪曲は非常に大きい(広角端で2.6%)。手ブレ補正は実測で少なくとも3段分でとても良好な効果
  • 16mmのパンケーキは、四隅は目立って甘いが画面の大部分はしっかりとした解像力で、絞り込めば立派な画質になる
  • JPEGでの解像力テストでは2450lp/lphで、オリンパスE-PL1とほとんど同じレベル。RAWではもう少し解像力が高くなるがモアレが目立つ。この結果からローパスは弱いと推測されるが、JPEGエンジンは(おそらくモアレを抑制するために)ディテールのすべてを再現できていない
  • NEX-3の動画はとてもスムーズでローリングシャッター効果も目立たず非常に素晴らしいが、マニュアルコントロールできないので、全自動撮影以外で使いたいユーザーには制限がある。NEX-5の動画も素晴らしいが、NEX-3と比べてそれほど大きな画質の違いはない
  • ダイナミックレンジはJPEGで9.4EVでとても広いが、明らかな露出オーバーの傾向があり、ハイライトのダイナミックレンジが広い利点の多くをスポイルしてしまっている
  • NEXの最もがっかりした点は、NEXがカメラをコントロールしたいユーザーを刺激するものを提供していないということだ。NEXは、全自動カメラとしては非常によいカメラで大きな展望を見せてくれたが、我々は次世代機を待つことを強く勧める

 

総合点は64%(NEX-5)、63%(NEX-3)と少々厳し目の評価になっています(ちなみに、E-PL1とGF1の点数は69%)。「次世代機を待つことを勧める」という結論を含めて、dpreviewは予想以上に辛口なレビューという印象です。

マイナス評価されているのは、ここでも他のレビューと同じくマニュアル時(フルオート以外)の操作性で、全自動撮影重視の操作性はdpreviewのレビューアーには受け入れられなかったようですね。

上級機のNEX-7の噂も既に流れているので、カメラの設定をいろいろといじりながら撮影したいユーザーは、NEX-7を待ってみるのもいいかもしれませんね。