パナソニック20mm F1.7はマイクロフォーサーズ用のレンズの中で最も好きなレンズ

LensTipに、パナソニックLUMIX G 20mmのレビューが掲載されています。

Panasonic LUMIX G 20 mm f/1.7 ASPH. - lens review

  • 解像力テストでは、マイクロフォーサーズのテスト機をE-P1からローパスの薄いE-PL1とG2に変更しているので、これまでよりも大幅に高い値(70lpmmを超えるような)になっていることを承知しておいて欲しい。良好な画質の基準値は41-42lpmmと考えたい。
  • 中央の解像力は開放から60lpmmを超えており、シャープな画像を得ることができる。若干絞れば更に高い次元の解像力になる。周辺部の解像力は、中央に比べるとかなり劣っているが、開放で基準を若干超える43lpmmの値なので批判することはできない。ここで賞賛できるのは中央の解像力だけだ。
  • 倍率色収差は0.07%~0.09%で、"低い"と"中間"の境界線くらいの値で、問題にはならないだろう。また、軸上色収差は非常によく補正されていて、AF性能のテスト用チャートを撮影した際に全く色がつかない。
  • 歪曲は-0.25%のタル型で無視できる大きさ。しかし、RAWでは歪曲は-3.66%の極めて大きなタル型。
  • 周辺光量落ちは開放では-44%(-1.65EV)で、これまでにテストしたフォーサーズとマイクロフォーサーズのレンズの中では最も大きい。周辺光量落ちが気にならないレベルにするには、F4かF5.6まで絞る必要がある。
  • 逆光では開放付近では、しばしば光源からの光線が写る。絞ると光線は弱まるが、グリーンのギラギラしたゴーストがでるようになる。これらのフレア・ゴーストは、それほど強烈ではなく頻度も高くないが、光源のある画面の四隅に向う特定の位置に現れる。
  • AFは速くはなく、小さなウィーンという音が聞こえる。AF精度のテストでは一度もミスすることなく、非の打ち所がない。
  • 20mm F1.7は小さく便利で絞りにかかわらずシャープなレンズで、マイクロフォーサーズ用のレンズの中で最も好きなレンズだ。欠点は、単独で購入する際の価格が330ドルと高いことだ。

 

解像力のテストでは、テスト機をローパスの薄い機種に変えるだけで解像力が以前よりも20lpmmも跳ね上がっているのには少々驚きました。以前のテストでは、解像力の高いE-3+松レンズの組み合わせでもピークで50lpmm台の解像力だったので、ローパスの影響は本当に大きいようですね。

本題の20mm F1.7ですが、評判通りなかなか優秀なレンズで、安価なパンケーキレンズとしては文句のない性能だと思います。マイクロフォーサーズユーザーなら、持っていてもいいレンズかもしれませんね。