ニコンD7000とEOS 60Dの高感度の比較ではISO1600以上でD7000がリード

CAMERA LABSに、ニコンD7000とEOS 60DのJPEGによる高感度ノイズの比較レビューが掲載されています。

Nikon D7000 vs Canon EOS 60D High ISO Noise (JPEGs using default settings)

  • 撮影はベストのクオリティのJPEGを使用した。D7000にはDX 18-105mm VR、EOS 60DにはEF-S 18-135mm ISを装着し、絞りはF8に絞って、ライブビューで最高の倍率でピントを合わせた。ノイズリダクションはデフォルト、コントラスト拡張モードはすべてOFFに設定した。
  • ピクセル等倍で見ると、最低感度でも両機ともにかすかなノイズが見られることに気付く。しかし、ISO100とISO200の画像には、多くの人がとても満足するだろう。
  • ISO400では、D7000はキメの細かいノイズを残すことを選び、一方で60Dは若干強いノイズリダクションで、ノイズを塗りつぶそうとしている。この傾向はISO800やISO1600ではより明確になる。どちらが好みかは人によるが、我々はD7000のノイズパターンが60Dよりも若干自然に見える。両機ともISO800と1600はディテールが残っており、十分に実用的だ。
  • ISO3200では、両機とも高いノイズレベルになるが、ディテールの保持でD7000が明らかにリードしている。60Dは相対的に不明瞭になってくる。ISO6400では劇的に変わり、60Dは顕著に画質が落ちる。一方D7000もノイジーだが、ずっと好ましい画質のように見える。
  • ISO12800でも同様で、60Dは目に見えて苦しい画質になる。D7000はISO25600が設定可能で、予想通り酷い画質だが、ノイズリダクションが強烈にかけられている60DのISO12800とそれほど大きな差はない。
  • デフォルトの設定ではISO800までは両機とも同じような性能。ISO1600と3200ではD7000が小幅だが明らかなリードをし始め、ISO6400とそれ以上ではリードは決定的なものになる。D7000は旧型(D90)のように低感度からノイズが見えるかもしれないが、常に自然に見え、全体的にとても満足のいく結果。

 

高感度ではD7000が60Dをリードするという結果になりましたが、ニコンの方が画素数が少ないことに加えて、キヤノンの18MPセンサーは登場から1年以上も経っているので、高感度性能である程度の差が付いても不思議はないかもしれません。

とはいえ、ISO800までは同じような画質で、ISO1600でもわずかな差のようなので、超高感度を多用するユーザー以外は、60Dの高感度性能でも使い勝手はそれほど変わらないかもしれませんね。