・Olympus E-5 Digital SLR Review
- E-5は頑丈だが、小さなセンサーにも関わらず大きく重く、多くのAPS-C機に対してサイズや重さの面でのアドバンテージはない。しかし、ボディとレンズの作りと仕上げのクオリティは、非の打ち所がない。可動式液晶モニタは、多くのカメラよりもより頑丈な作りで、ダメージを受けにくそうだ。
- 露出は良好だが、若干オーバーの傾向がある。白飛びはほとんど見られず、ヒストグラムも良好だが、私は-0.3から-0.7EVの露出補正をしている。これは完全に予想可能なので、問題はない。撮影者は好みに合わせて補正・調整することができる。
- AFは全てのモードで高速で正確でキビキビとしていて、ほとんどどのような被写体にも合焦する。ライブビューは、はっきりと速度が遅くなるが、それでもなお十分に許容範囲内だ。
- 色再現性は標準設定では正確で彩度も適切で、何の不満もない。肌色の再現も良好だ。残念なことに液晶モニタの色再現性はそれほどよくないので、フィールドでの色の判定は難しい。
- オートホワイトバランスは多くの場合良好だが、タングステン光下では明らかに範囲外になる。しかし、タングステンのプリセットは良好なバランスだ。蛍光灯下では、オートとプリセットの双方が有効だった。
- ハイライトとシャドーは極めて広い範囲でディテールが記録されており、センサーのダイナミックレンジは問題ない。
- 画素数は1230万画素と控えめだが、十分以上の解像力とディテールがあるように見える。高感度は、ISO400までは実に素晴らしい画質だ。ISO800ではいくらかの劣化とノイズが見られるが、良好にコントロールされていて、これはISO1600でも同様だ。ISO3200とISO6400ではかなりのカラーノイズが見られるが、webや小さなプリント用としてなら十分に許容範囲内だ。
- ZD12-60mm F2.8-4は、開放からコントラストが高くディテールも豊富で、光学性能は賞賛に値する。逆光耐性は良好で、光源に向かってもフレアは出にくい。色収差は実質的にほとんどない。歪曲は12mmではかなり目立つ。
- もし、E-5が最後のミラーを搭載したフォーサーズ機になるとしたら極めて残念だ。
- オリンパスは並外れて良好な結果を得られる製品を見事に作り上げた。小さなセンサーは妥協した画質なのだろうか? E-5ではそうではない。これは極めて明確だ。超高感度の性能は期待できないが、これはこのカメラの重要な機能ではない。E-5は最高品質の写真作りをサポートするプロ品質のツールだ。
E-5の画質は多くのレビューで高く評価されていますが、ここでも画質は非常に高い評価となっています。E-5は発売前は地味なスペックのためにあまり評価されていませんでしたが、発売後にその画質から評価が一変しているようですね。
掲載されているサンプルは曇天であまり良い条件とは言えないですが、それでもE-5らしい解像感が高いすっきりとした画質ですね。
ケレラ
私も例に漏れず発売前に酷評をし
手元に残存する4/3レンズを中古市場に
払い下げようとしかけました。
でも、来年にE-5で4/3に出戻る予定です。
ローパスフィルターが薄くなった事で
4/3規格の光学性能の素性良さが活かされ
この解像感と描写力と評価を手に入れた
という事ですよね☆
APS-Cやフルサイズで同じくローパスを
薄くするなりカットした機体が出ても、
4/3のように適切で優秀なレンズが
多くない事にメーカー、ユーザーは
悩まされるのではないでしょうか。
オリンパスさんには是非4/3機をレンズ共々
細く長く作り続けて欲しいものです☆
mh
元のレビューの
>もし、E-5が最後のミラーを搭載したフォーサーズ機になるとしたら極めて残念だ。
まさにこれが、的確にE-5の問題を示唆していると思います。
E-5は画質的には非常に優れた出来だし、AF性能や防塵防滴も素晴らしい。重いとか価格が高いとかの問題はありますが、皆さんそれを納得の上で購入されている。そして購入後は皆さん非常に満足されている。
それなのに、オリンパスは今後フォーサーズのボディやレンズの開発を継続するのかどうか、煮え切らない態度を取り続ける。
E-三桁機やテレマクロ等のレンズを待ち望む声が(ファンの間で)これだけ多いにも関わらず、オリンパスは完全にユーザーを馬鹿にしたような態度を取り続ける。
カメラの出来が良いだけに、1ユーザーとしてとても残念でなりません。
hi-low
現在のオリンパスにとって、デジタルカメラ部門は利益が出ていません。
利益は、医療部門の1/40で、デジタルカメラ部門よりも売り上げが少ないライフ・産業部門と比べても1/4です。採算上オリンパスは、カメラメーカーではなく、医療機器メーカーになっています。
デジタルカメラ部門は合理化圧力をかなり受けているでしょうから、ユーザーを考えていないのではなく、新型を開発中でもその製品化が容易にアナウンスできないのだと思います。
4/3用50mmマクロは大きすぎなので、m4/3用のマクロレンズが欲しいのですが、気長に待つしかなのでしょうね。
ニャンちゅう
>mhさん
オリンパスは4/3を商業ベースでどうするのか迷っているのだと思いますよ。
いくらファンがラブコールを送っても、他社との競争の上で量産効果による
利益が確保できなければ4/3事業(μじゃない)そのものが成立しませんから。
メーカーに熱意があったとしても利益もないと継続できませんよね。
更に、ミラーレスの需要動向や新技術(高精細高速EVF、グローバルシャッター等)が
近いうちに実現するかもしれない事を併せて考えると開発資本のやり場も
迷わざるを得ないのだと思います。
そんな中でのE-5の好評はメーカーとユーザーの将来に灯りをともしたのではないでしょうか。
その灯りをメーカーとユーザーが共に啓蒙して行けば三桁機も復活するかも知れませんね。(^v^)
ニャンちゅう
すみません。三桁機はE-620が現役でしたね。
「三桁機の開発が復活」が正しいです。
acti
近所のカメラ店でも売り場にフォーサーズのコーナーが復活し、E-5が置いてあったので触ってきました。まずボディの重さに驚き、レンズを外してみてミラーの小ささに(重さとのギャップで)驚きました。 などという感想はマイクロからフォーサーズをはじめた自分の様な軟弱者(汗)ならではでしょう。 ファインダーを覗くと見やすいですし、AFもキビキビと決まり気持ちが良い。 ああこれは確かに、価値が分かっている人が道具として用いるにはとても優れた製品なのだろう、と感じました。
るー
E-5はとても良いカメラだと思いますが、この路線のエントリー機(3桁機)が予定されていないのが残念でなりません。
しかし、E-5と同等の解像をエントリー機で実現したら、レンズとのバランスで問題となりそうです。
E-5が高評価なのは竹・松レンズを使用した場合なんですよね。
もし3桁機が出るのなら、梅レンズを使用した場合の評価も気になります。
また、E-5並みの解像をする3桁機はとても魅力的ですが、E-620やE-30以上に商売的に悩ましい機械になりそうな予感がしますw
出来過ぎのエントリー機…キヤノンのX4みたいな。
(捕らぬ狸の皮算用)
でも、欲しいw
Aron
EOS 7Dを使っていましたが、E-5も購入しました。
両機とも同じような大きさと重さで自分には使いやすいです。
オリンパスはハイエンド・プロ用の4/3機はリリースすると発言しているのですから自分はネガティブな印象を持っていません。
jet
利益が全体で見てトントンなら続けるというのが、
メーカへの信頼・安心感になります。
メーカ事情でカテゴリをセグメンテーションして
悪い部分だけを切り捨てるようなことは
全体への不信頼・不安へ繋がると思います。
今がまさにそんな状況なのでは
と思いました。
orisuke
技術的には、ダストリダクション、防塵防滴から始まって、ライブビュー、ボディ内手ぶれ補正、SWD、ツインクロスAF、アートフィルター、ファインディーティール技術などオリジナルのものが多くて、業界の技術面での牽引車としての役割は見事に果たしているんですよね。マイクロフォーサーズにしても、デザイントレンドを作ったのはE-P1だったと思います。
なのに、レンズ交換式デジカメ全体がいまだ成長基調にあるのに、なぜ、オリンパスだけが儲からないのか、が問題なんです。マーケティングが致命的に下手なのだとしか言いようがありません。
医療機械や顕微鏡というのは、機材の絶対的能力やサポート体制が充実していることを基準に専門家が選択するものであって、逆に大衆向けのマーケティングは不要な世界でもあります。こういう分野で大成功してしまった会社が大衆向けに商売をやることの難しさが出ている様に思います。
例えば、島津製作所のような医療・バイテクの世界トップクラスの会社が一般向けに商売をやれるのか、また、京セラが手がけたオーディオやカメラはどうなったか、ということを考えるとなんとなく今の状態も説明がつきそうな気がするんです。もちろん、オリンパスにとってのカメラは会社の根幹になってきた事業ですから簡単には止めないとは思いますが、売り方については反省しないといけないように思います。
H
http: //dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20101125_407143.html
これを見ればオリンパスファンの方は安心するでしょうね。
やや好意的表現をすれば、この行間からかいま見られるのは、オリのカメラ部門の企業内スケール的な事情や、その条件内で何とかやって行こうとする堅実さ誠実さ、といった所でしょうか。
ただその堅実さが、私などにはデザイン面での固さとなって現れているように思われます。
別の表現をすれば「オヤジ的発想のデザイン」ということでしょうか。
まぁ、デザインの好みは人それぞれですが。
オリンパスの、デザイン・液晶画面・高感度のクオリティが上がってくれば、私もμ4/3に食指は動いて来ると思います。
Piyo
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101125-00000377-reu-bus_all
ロイターのインタビューですが、デジカメ部門が大幅な赤字に陥っているとのことです。コンパクトが売れず、3/4もさほど動かないためにミラーレスに資源を集中したのでしょう。ある意味、背水の陣となっているはずです。あまり、楽観的にも見られないと思いますよ。
オリンパスは堅実さ誠実さと言う面だと、ファンを裏切った前科を持っています。そのことをオリンパス自体が認識していないといよいよファンが付いてこなくなるように思いますね。
ここで3/4機材の発売を中断すれば、やはり、もう戻れなくなると思います。エントリー機材とハイスペック機材の上位互換がなければ、基本的に規格はお終いです。
4/3使い
>Piyoさん
three fourth ではありません。
four thirds です。
せみ
> もし、E-5が最後のミラーを搭載したフォーサーズ機になるとしたら極めて残念だ。
応援していますが,正直 mh さん と同感です。
やはり光学ファインダーは必要不可欠です。
「慣れればいい」って問題ではありません。
オリンパス,頑張って!
TAKE
雑誌とかで「大きい・重い・動画がフルハイビジョンじゃない・価格が高い」と言うのを見ますけど、E-5ってでっかいと感じる時はほとんどありません。E-510から持ち替えた時は「おお!」と思いましたが、すぐ慣れました。(三脚の方がはるかに重い!!)写りはもちろん良いですが、飛んだりつぶれたりしにくいのが嬉しい。連写が5/秒が・・・とも書かれてたりするけど、一発で写す私には不要です。スポーツとか撮る人ってそんなに多いのかな?動画に関してはまったく使わないのでいりません!だってカメラですよ!写真機!ま~動画を撮る方はE-5にしなければいいだけだと思います。花や風景や愛犬を作品にする私にとってはとっても良いカメラです。E-5を、いやオリンパスを使っていて唯一残念なのは、写真雑誌を見ていてオリンパスで撮った写真の少なさです。アマもプロもあまり使っている人、多くないんだな~・・・これが残念!!!だから撤退なんて話が出て来ちゃうんだよな!