ペンタックスK-rはK-xとK-7の間に上手く位置するカメラ

PHOTOGRAPHY BLOGに、ペンタックスK-rのレビューが掲載されています。

Pentax K-r Review

  • K-rのボディのクオリティにはほとんど妥協が感じられず、エントリーモデルの典型的な弱点であるメモリーカードスロットの扉もしっかりとしている。シャッター音はとても大きく機械的で、キャンディッドフォトには向かないが、私は好みだ。液晶モニタは明るくクリアでリフレッシュレートも速い。
  • AFは高速でしっかりとした性能で、これまでのペンタックスのデジタル一眼から著しく改善している。ライブビューでのAFは静物には十分だが、動体を追いかけることは忘れたほうがいい。顔認識はとても良好に機能するが、ロックするまでに数秒ほどかかる。
  • K-rの高感度ノイズは非常によくコントロールされている。ISO100-800ではノイズフリー。ノイズはISO1600で見え始め、ISO3200とISO6400ではノイズの増加と彩度の低下が見られる。最高感度の画質は実用的とは言えないが、最もよく使うISO100-3200の間ではライバルに引けを取らない。
  • JPEGはデフォルトの設定では若干ソフトで、カメラの設定を変更するか後処理で少しシャープネスを強めるのが理想的。
  • ボディ内手ブレ補正は素晴らしい機能で、暗所での手持ち撮影やズームのテレ端を使う際に非常によく機能した。
  • 見かけは実質的にK-xと同じに感じるが、液晶モニタや、AF、連写、ISOの設定範囲、スーパーインポーズなどの多くの改良が加えられ、K-xとK-7の間に上手く位置するカメラとなっている。よい点ばかりではない。動画はK-xと同じで便利なワンタッチ録画や絞り・シャッターの設定、AFもなく、ユーザーフレンドリーとは言えない。
  • K-rはK-xとK-7の融合で、両者の間の価格のギャップを上手く埋めている。ニコンとキャノンのビッグ2に代わるとても高機能で極めて安価な選択肢として、K-rは素晴らしいミッドレンジ機だ。大いに推薦。

 

ネットではK-5の影に隠れてあまり話題にならないK-rですが、K-xの欠点を丁寧につぶしていくつかの新機能を加えたとても完成度の高いカメラという印象です。

価格は、この記事のようにK-7(K-5)とK-xの中間機種と考えるなら適正価格かもしれませんが、エントリーモデルとしては現時点では若干高めのような気がします。K-xの在庫が掃けたら価格を下げるんでしょうかね。