FinePix X100の公式サイトでのレンズに関する詳細な情報が公開

富士フイルムのFinePix X100の公式サイトで、X100のレンズに関する様々な情報が公開されています。

第一章:レンズ設計者からのメッセージ

  • F1.6やF1.8のレンズの設計は難しくないが、デジタルカメラの場合、F2より開口部を広げてもセンサー側の特性から光線が有効利用できない。また開放値をF2に抑えることで、絞り込んだ状態でのMTFを高いレベルにすることが可能になるためF2を選択。
  • 非球面レンズを多用すれば必ずしも良いレンズができるとは限らない。できるだけ球面レンズを使用し、最も効果的部分に両面非球面レンズを1枚採用。
  • 像面湾曲を補正して良好な画質を得るために、4枚すべての凸レンズに高屈折ガラスを採用
  • バックフォーカスは5.6mmという短さ。このレンズのためにセンサーをカスタマイズし、マイクロレンズの位置を調整。入射角を20度に広げた。
  • レンズ固定式のメリットを活かし、後玉径を前玉径よりも大きくすることで十分な周辺光量を確保。
  • 美しいボケ味を実現するために、9枚の絞り羽根を採用。
  • シャッターは4枚羽根のレンズシャッターで、高速フラッシュ同調を実現。
  • F2の明るさを活かす、3段分のNDフィルターを内蔵。
  • 明るく薄いレンズでのマクロは困難だったが、10cmのマクロを実現。
  • 独自の新コーティング「スーパーEBC」を採用。12面のうち5面にはワイドバンドコート、4面には高難度なEBCコート、3面には従来型のEBCを採用。

 

X100のレンズに関する詳細な情報が公開されましたが、後玉を極端に大きくしたレンズ設計や、レンズシャッターの搭載、新コーティングの採用など、細部までこだわり抜いた仕様になっているようですね。これだけ力が入っているレンズなら、描写にも期待できそうです。後はファインダーの詳細が公開されるのが楽しみですね。

[追記] コメントでご指摘いただきましたが、ファインダーの情報も次のページで詳細が公開されています。
ハイブリッドビューファインダー